ちょっと山城に (正規運用版)

ヤフーブログからの避難民です

中城 (埼玉県 比企郡小川町)

 
 久しぶりに小川町へ“小”遠征して来ました。
 小川町がある比企郡と言えば、 戦国時代、勢力を北に拡大する新興勢力 「後北条氏」 と、 上杉氏等の旧勢力との争いの最中に、 数多くの技巧的な城郭が造られた地域になります。 
 残念ながら今回は2城だけの訪問で、 その内の一つがこの 「中城」です。
 
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                                                         中城 廓内部 
 築城は鎌倉時代の 「猿尾太郎種直」 と言われております。
その後の中城に関しては不明な点が多いのか、 現地にもロクな案内も解説もありませんでした。
 その代わりに「仙覚律師」 が万葉集注釈をこの地で完成させた経緯が解説されてましたが、 その方面はさっぱり苦手でして・・・ 
 
 

 
 中城は、 小川町市街地に伸びる舌状台地の先端を利用して築かれた 「単廓式」 の城郭です。
比高は10数メートル程、 規模はそれ程でもなく直径100メートル位?でしょうか。 
 
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 台地続きの一部を除いて周囲には見事な土塁が巡ってます。
 これがびっくりする位保存状態がいいんです、 予想以上に本格的な城郭遺構を見られます。
ただ廓の内部はテニスコートになってます。  生憎 訪城時は練習中であった為 撮影はしておりません・・・
 
 
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 解りにくいですが、 虎口には折れが見られます。 
 土塁は空堀を挟みこんだ2重土塁で、 堀底からの比高は3メートル近くあります。
 虎口の工夫や土塁など「 単廓式」 ながら非常に凝ってる印象。 
 
 
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 振り返って 城の北面外側を撮影。
陣屋沼緑地だそうです。 谷筋の湿地帯の名残でしょうか。 
 
 
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 対岸より撮影。  
1方だけですが水堀としての機能は十分果たしていたでしょうね。 
 
 
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 台地続き部分を外側より撮影。  なかなかの物です。
土塁線上に櫓台らしき物があります。 仙覚律師ゆかり?(と思う)のお堂が建ってます。 
 
 
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市街地側から中城遠景。
 
 規模こそ、 それ程の物ではありませんが残された遺構が大変見事。
 付近の山城と違ってお手軽に見られるのも高ポイントでしょうか。