法林寺館
訪問 2023年4月
駐車場 無し
案内板 無し
単発ですが、またしても都内に残る渋めの城郭遺構の紹介です。
「法林寺」さん境内に残る城郭遺構なので法林寺館と便宜的に呼称されてますが、城郭としての来歴は一切不明、現存する遺構は一部の土塁のみです。
寺前公園に残る土塁遺構
場所はいつものようにグーグル先生にお願いして
遺構の所在地ですが、厳密には「法林寺」さんではなく隣の「寺前公園」にあります。
平地の居館風の遺構ですが秋川を背後にした防衛に有利な占地を持ちます。
対岸には「高月城」がありますが、両城は何か関係があったのでしょうか?
こちらは国土地理院先生の航空写真
時代は1961~69年。
土塁線は現寺前公園を含め法林寺さんまでを囲むようにあったことが判ります。
土塁の周囲は水田に囲まれており、城郭が現役であった頃は水堀であった可能性も考えられます。
では早速 現地に向かいましょう。
遺構のある寺前公園外観を撮影。
早速ですが土塁線が公園を囲んでいます。
公園内部(土塁内側)は住宅街にあるごく普通の公園です。
訪問時は恐らく近所の親子連れがいたので早々に内側の撮影は諦めてます。
マップの口コミ情報にも城郭遺構の記述はなく、利用者の方も公園を囲むただの土手ぐらいの認識でしょう。
さて 外側だけを丹念に観察する事にします。
東北側の土塁線は、折れによって角が取られてます。
鬼門除けというやつですかね、上田城の本丸にもありましたが。
こちらは駐車場側から撮影した土塁の北側。
土塁はそのまま法林寺さん側まで伸びてます。
土塁線は法林寺さんの塀と門のラインに一致します。
塀の脇から土塁を撮影。
現状の土塁は背丈位ですかね。
周辺は宅地開発が進み往時の景観は残っておりません。
小さな遺構なので紹介は以上です。
法林寺館の評価は 2 とさせて下さい
遺構として残存するのは土塁の一部に過ぎませんが良く残されてます。
ここ単発の訪問では物足りなさを感じるので付近の「高月城」や「滝山城」とセットでの訪問がお勧め。
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