ちょっと山城に (正規運用版)

ヤフーブログからの避難民です

山城巡りに適した装備(靴)とは?

久々に小ネタを投下。

 

唐突ですが

 お城巡りの時はどんな靴で訪問してますか?

 

 こんなマニアックなブログに来る変わり者(いい意味ですよ)は、お城に訪問したら真っすぐ天守閣に向かって観光して帰るのでは物足りない人だと思います。

 

 お城の興味を惹くポイントは、縄張り・石垣・歴史・或いは土木系か? 人それぞれ、出没エリアは整備された山城から人跡未踏??の藪を掻き分け突き進む探検隊スタイルの人まで様々ですが・・

 

 私のお城巡りのルーチンは、基本的に日帰り。

 

 山の深さは 記事内容のままですが里山以上で本格登山未満でしょうかね。

 遠征では、早朝から回って午後の早い段階で切り上げるので一度に多くて3城程度の訪問です。

 早めに帰らないと中央道の渋滞に巻き込まれるんですよね。

 

結果的に、一日に3回、1~2時間程度のピストン登山を繰り返す事なるのですが、これって 「登山」 を名乗るにはかなり変則的な動きになるんですね。

 

以前、登山には違いないからちゃんとした靴で行った方がいいかな? 

 とばかりに入門用のミドルカットの登山靴 ↓ を購入して暫くは使っていたんですが。

 

 これです。

くるぶしまで覆うキャラバンのスタンダードな奴ですね。

 

山に登るならこれが最適解かと思えば、山城ピストン登山とは案外相性が悪く

 

  1. そもそも、登山靴の歩き方に慣れてない。(個人の問題ですが)
  2. 舗装路では歩きにくい(麓の居館部散策には不向き)
  3. 靴底が固く車の運転には全く不向き。

 特に最後の運転には不向きが致命的で、1日3城回るなら車に戻る度に靴を履き替える必要があり、これが結構面倒。

 ある日、遂に運転用のスニーカーで登ってしまい以来ミドルカット登山靴はお蔵入りに・・あぁ勿体ない。

 

 御坂城のような往路で1時間を超える城址なら履く価値はありそうですが、気合を入れた装備では「ちょっと山城」ではなくなってしまう訳でして。

 

 前置きが長くなりましたが

それなら

ローカットのトレッキングシューズなら、運転もできるしスニーカー感覚で履けるのでは?

 

 と思い

 

はい、散財しました。

 コロンビアのローカットのトレッキングシューズです。

 

 靴底の固さはミドルカットとスニーカーの中間程度で運転も問題無く、歩行の際のグリップ力も両者の中間的な位置でスニーカーよりも安心感はあります。

 

 良く言えば汎用性が高い、悪く言えば中途半端な性能かもしれませんが里山以上登山未満の山城巡りならこの汎用性の高さと相性が良いようです。

 

 靴のサイズは、登山靴のセオリーに則りいつものサイズより大きめがお勧め。

 私の場合1センチ大きい物を選んで 指先に少し遊びがある位でした。

 

 

その他の装備としては  ざっと こんな感じですかね

 

・飲み物

・虫よけスプレー

  マダニ忌避効果のあるタイプをチョイス

・熊除けの鈴

  熊の出没地域のみ

・行動食

・ヘッドライト

・ゴム手

  軍手ではなく、手のひら側に滑り止めゴム加工がある現場作業用のタイプ。

  多少の棘も問題無し、鎖場でも重宝

・コンパス

・スケール

  いわゆる巻き尺ですね、メートルと尺寸両用表示タイプが便利。

 

他にはカメラとか、帽子など山城巡りでは一般的な道具ですね、特に変わった物はないですが。

 

 

逆に持ってい行かない物は

・雨カッパ

  雨が降りそうなら登らないので。

  泥でグチャグチャな遺構を徘徊しても楽しくない、と言いますか苦痛かも。

・縄張り図

  持って登ると、縄張り図との答え合わせの行動になるので、車に置いておく。

 

 

 さて、靴の話に戻ります。

先日、 埼玉県ときがわ町里山小倉城へ試し履きを兼ねて訪問しました。

 

久々の訪問なので 少し紹介します。

5年振り4回目の訪問ですかね、一般の観光客の姿が増えて来たのが印象的でしたね。

 こんな渋い城址まで世間の知名度が上がっているんですかね。

 

こちらか登るのは初めてです

 

 土の城のメッカ、関東地方では珍しく本格的な石積み遺構が残る事で有名な小倉城です。

 石積みばかりに注目を浴びますが、個人的な印象では縄張りの技巧性も卓越して近隣の杉山城よりも実戦的で優れているように思えます

 

おっ 

 この辺りは 前回と風景が一変してます。

ここは東郭部の「岩盤切通し」ですが以前はこんな案内も橋もなかったし、堀切自体も少し掘り起こしてますね、以前より深くなってませんか?

 

ちなみに5年前撮影した同じ岩盤切り通しはこんな具合。

 

虎口付近の石積みも露出されて見やすくされてますね。

 

整備が進んで他の石積みも見やすくなってました。

 

5年前と変化した所だけ紹介しますね。

こちらは 郭2です。 雑木林に覆われていた郭内部もご覧の様子。

 

きれいさっぱり伐採され遺構は大変見やすく整備が進んでます。

 しかしこんなに露出させて遺構が雨で溶けないですか? 大丈夫? 

心配になる位に開けてます。

 

同じ郭2の切岸面と下段の腰郭の様子。

切岸面も伐採され、間伐材で補強されてましたが、

 

あれれ・・

 

 切岸には、腰郭を進む敵方を射撃する為の「折れ」があったんですが・・なくなっているような・・

 

 人一人分の僅かな折れなので、補強工事の際に構わず潰されてしまたったのか?

小倉城の縄張の妙を証明するような小技が効いた「折れ」だったんですがねぇ。

 

 今後も整備が進みそうな雰囲気がありましたが、残念な観光地にならない事を祈るばかりです。

 

以前の小倉城の様子はこちらから

kurokuwa.hatenablog.com

kurokuwa.hatenablog.com

 

 

小ネタなので以上です。