さてさて 伊深城1の続きと参ります。
再び現地の縄張図に登場してもらいます。
れいの散策ルート加筆したもの。
所でこの主郭周りの切岸、良く観察すると藪の中に石積み遺構がびっしりと隠れてまして
往時はぐるり石積みを巡らせていたのかもしれませんん。
主郭へは左のルートを辿って行きます。
主郭土塁の切れ目にあたる虎口の様子。 平虎口だったのかな?
主郭内部の様子。
主郭は山頂部を削平化したと思われる楕円形の平場を持ちます。
内部で更に2段に別れます。
主郭最奥部の土塁線と石碑。
かつては、ここにお社でも祀られていたのか祭壇風の石積みが土塁の基部に残ります。
石碑も残ります。
土塁線から望む、主郭背後を守る大堀切。
と いう事で大堀切の見学の為に移動します。
主郭切岸面に無理やり作ったような散策路・・結構危ないです。
見えてきました。
おぉ っと驚くほどの規模。
大堀切から北西側に落ちる竪堀
余談を挟みますが、こんなのが沢山生えていたんですねこの辺り。
実の熟し方が緑から赤のグラデーションになっててなんとも可愛らしい。
ただ、色合いがなんとも不自然と言いますか、毒々しさを感じます。
後で調べたらこれだったみたいで、触れた程度じゃ大丈夫でしょうが知らない植物を迂闊に触るのは良くないですね。
さて、こちらは大堀切から主郭を見上げて撮影。
堀底に土塁線が残っているのが判りますか?
大堀切より先まで足を延ばします。
規模や小振りながら堀切によって幾つも尾根筋が断ち切られています。
こっちの画像の方が、堀切が判り易い?
主郭まで一旦戻りました。
主郭への左右ルートの右側を辿ってみます。
こちらの動線の方が、きっちり石積みで固められてますね。
主郭への坂虎口の様子。
石積みによって90度の折れを設けた虎口。
城本来の虎口はこっちのような気がします。
伊深城1で触れた竪堀まで戻りました。
折角なので竪堀にも降りてみましょう・・という事で。
これが 竪堀です。
藪の写真にしか見えませんが、実際肉眼で見てもこの竪堀は非常に判り難い。
写真でも判り易い土留めの石積みを載せます。
これなら下手な写真技術でも写るので・・
これで伊深城の紹介は終わりです。
所要時間 90分
伊深城の評価は 3 とさせて下さい。
さほどの城域はありませんが、堀切の規模や石積み遺構などがコンパクトに纏まっておりお勧め度はかなり高いでしょう。
散策路が整備されている点も高評価。同じ松本市の小笠原氏系の山家城等と比べて手軽に訪城が果たせるのもいいですね。