ちょっと山城に (正規運用版)

ヤフーブログからの避難民です

葛尾城 (長野県 坂城町)1

葛尾城

 

訪問 2018年 7月

 

案内板 有り

駐車場 有り(坂城神社裏手)

 

 お城の更新は久々ですね。

ここから長野のお城紹介が続きます。

初回は大型物件 村上義清の居城として有名な葛尾城です。

 有名の基準はお城好きのマニア認知度ですが、一般の知名度はお隣の真田と比べても低いのではないでしょうか? 

 

 

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葛尾城 遠景

 

  遠目にも特徴的な尖った山容で識別も容易でしょう

それだけ斜度がキツく登るのに難儀するわけです。

  左手の尖ったピークに出城の姫城が、 中央のピークに葛尾城があります。 

 山頂部に葛尾城の中枢を置き、主要な尾根と小ピークに出城を配置する、山体を利用した複合的な山城群が葛尾城になります。

 ちなみに、画像のやや右下にある露岩は道中通過します。

 

 

場所は以下のURLを参照して下さい。

 

 

 

 

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  適当なルート案内が見あたらない為、ヤフーマップ地形図に2年近く前の記憶を頼りに色々と加筆しました。

 

 登山道は青線、今回の訪城ルートは赤矢印で記載。

訪問城郭は赤丸と赤文字で、未訪問はオレンジ色で色分けしてます。

 ルート分岐が①~④まであり、各分岐の写真も掲載します。

 また不明箇所は?にしました。

 だいたい合ってると思いますが責任は取れないので悪しからず。

 

  城へのアクセスは山麓東側にある「坂城神社」裏手から登りす。

 駐車場は神社のやや裏側Pマークの所に用意されてます。

 

 

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  縄張り図も適当なものが見当たらない為、今回も余呉さんのHPから縄張り図を借用させて頂きます。

 

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 坂城神社・駐車場・登山道入り口の案内です。 

 

 

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 車を停めて、葛尾城方面を撮影した所。

 

 画像で判るかも知れませんが、日差しが強烈でとにかく暑い。

 ジリジリと焼かれるように感じます。

 

 真夏の晴天、時刻は昼前・・こんな時に山城に登る方が間違っているのですがね。

 

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 さて、

元気のある内に坂城神社のお参りを済ませます。

 

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 妙にどっしりした狛犬が印象的。

 

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 では、登り始めましょう。

 最初は木陰が続くので比較的良好。

 

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  やっぱり あっつ~い!

夏は山城に行っちゃ駄目ですね、熱中症になりそう。

 

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頑張ってしばし進み分岐に到着。 

ここが分岐①

「遊歩道近道」は、葛尾城主郭部へ一気に到達する尾根道です。

ここは近道せず「遊歩道」を進みます。

 

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 こちらは 分岐②  から葛尾城方向を撮影した所。

  この尾根道を登るのが遊歩道の正式なルートでしょう。

 今回は出城の「姫城」を先に見る予定なのでここ登りません。

 それに、日当たりの良い尾根道はちょっと・・

 

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 同地点から振り返って撮影するとこのようなアングルになります。

 画像左手奥に露岩があります。

 

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 「姫城跡」の標識を頼りに進みます。

 

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 こっちのルートは踏み跡がかなり薄いので足元に注意が必要。

 

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 途中にある絶景ポイント。

 

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 分岐③ の十字路を過ぎて暫く進んで立ち止まった所。

 加筆マップの ? の位置。

 

 このまま進めば尾根を巻いて「岩崎城」の下辺りの尾根筋に出ると思われますが、道が薄くなってきたので撤退。

 

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 分岐③ の様子。

案内板も古めかしい。では姫城へお邪魔しましょう。

 

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またしても余呉さんのHPから縄張り図をお借りしてます。
 

 

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 縄張り図の 4 を進み「姫城」の先端部へ向かいます。

 

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 画像右側には緩斜面をひな壇状に均した小郭が段々畑のように続いてます。

 

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 堀切と土塁のセット 土塁の奥が 1 の郭。

 

 

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 横から撮影。

 

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1の郭に到着。

 ここに「姫城」の案内板が設置されてます。 

 

姫城跡

 

矢場佐間山(標高646m)に主郭を置く姫城は、葛尾城の出城である。

 前後を堀切で区切られた主郭は6×20mの長方形で、その北に長円形と半円の郭2箇が連なる。

 次に不整形と長方形の郭が数箇があって、大きな郭は馬場と呼ばれている。

 葛尾城と構築様式が異なり、築城時期はやや下がると見られる。

 なお、姫城の名は後世名付けられたものである。

 

平成6年3月設置

 坂城町教育委員会

 

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 案内板の位置から主郭全景を撮影。

 現在は樹木に邪魔され眺望ありませんが、千曲川方面を一望できる位置なのでしょう。

 

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 郭先端部は横堀状の堀切で遮断されてます。

 この先は急斜面なので、葛尾城から続く尾根の先端部と言ってもよいでしょう。

 

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堀切から見上げて撮影。

 葛尾城本体と比較すると堀切は浅く、郭は小規模。いかにも出城といった趣き。 

 籠城に備えて急遽整備した感じでしょうかね。

 

さて、姫城はこの位にして葛尾城本体に向かいます。

 ここからは尾根道を一直線に登るだけです。

 

 

 

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  こちらは分岐③から分岐④に向かう尾根道を撮影した画像。

 

 強烈な登り勾配が続く尾根の様子を伝えきれないのが残念ですが、ずっと息が上がりっぱなし、たちまち汗が噴き出ます。

 こんな所を駆け上がっての城攻めは不可能です、狭い尾根をジグザクに登るのがせいぜい。

 

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 はぁはぁ言いながらも登り進めると、やがて尾根の勾配は緩くなります。

 ここから尾根筋にひな壇状に設けられた段郭が確認できます。

 

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 そして分岐④に到着。 葛尾城跡方向に進みます。

 

 

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 その先も段郭は続きます・・が、草が生い茂り遺構の写真映りは最悪です。

 

 葛尾城2に続きます。