ちょっと山城に (正規運用版)

ヤフーブログからの避難民です

八王子城 外郭部2

ではでは八王子城 外郭部1 の続きと参ります。

 
 
 
今回は、1月に訪問した伝大天守付近の模様と4月に訪問した太鼓郭編のさわり位までの紹介となります。
 
 説明が遅れましたが全部で3回に分けての紹介の予定です。
 
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伝大天守手前の尾根添い石積み遺構群
 
 
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 再び登場の縄張図です。
 
 
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伝、大天守郭が見えて参りました。
 
この 「伝」という所が曲者でして、本当に天守閣があったかは知りませんよ・・と言う意味、逃げの説明ですねぇ。
 
 まぁこんな表現がなされている時は、なかった と判断するのが間違いないでしょうね。
 
 
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そしてその 伝 大天守郭内部の様子。
 
 郭と言っても山頂部を均した狭い空間に過ぎません。そしてここも石積みが散乱しています。
 
 天守というより、櫓台のような建築物があったのでしょうかね。
 
 
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その背後には壮大な規模を誇る大堀切が控えてます。
 
 この岩盤を掘り抜いた大堀切は陣馬山へと続く西側の尾根を断ち切っています。
 
 
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大堀切に残る方形の祈壇。
 
 以前訪問した時にはお供え物はありませんでした。 
こちらの祈壇についてはオフィシャル㏋にも載せられています。
 
 
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さて、大堀切から陣馬山へは向かわずに、伝大天守郭から北側に続く支尾根を下る事にします。
 
 え~ ここから先は道がありません、でも石積みは続いているので降りることにします。 なぜならこの先が今回の目的地ですので。
 
 
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結構な急斜面で幹に掴まりながらそろりそろりと降ります。
 あんまり乱暴に降りると遺構も痛めますしね。
 
 
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見上げると石積み遺構だらけ。
 
 だいぶ崩れてるので山にある普通の石じゃないの? と思えそうですが、そこは妄想力の補正を掛けて脳内で立派な石積みに変換するわけです。
 
 
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写真では判り難いですが、この尾根は危ない位の急斜面でして・・降りたら戻れるのか? と少し思案しながら撮影。
 
 
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降りますと尾根上に沿って続く石積み遺構があります。
 
 
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見上げて撮影。 
 やっぱり崩落が激しいですが大土木工事が施されていたのは間違いないですね。
 
 この辺りで日が暮れてきましたので撤収としました。
 
 

 
ここから4月に訪問した太鼓郭周辺の紹介に移ります。
 
 
冒頭からなんですが、太鼓郭へ行くのは少し難しいです。
 
何故なら
八王子城は標識が標柱が良く整備されてほぼ迷う事はないのですが、例外的にこの太鼓郭に関しての案内標識だけありません。
 
 
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こちらは八王子城案内図にある周辺陰陽図。
 
 目指す太鼓郭は主郭のある山頂とは御主殿のある谷を挟んだ対岸の尾根筋に構築された郭群を指します。
 小谷城で言えば福寿丸とかがある尾根に近いですかね。
 
 
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蛇足ですが八王子市城の見所マップ。
 
これに太鼓郭は載ってません、一般的なルートじゃないのである意味当然。
 あまり観光客には行って欲しくない、という意図を感じてしまいます。
 
 
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 という訳で 需要があるかは知りませんが太鼓郭までの行き方を詳しく載せていきます。
 
 これは、今回のルート。ガイダンス施設奥の駐車場からスタートして半時計回りにぐるり一周です。
 
 
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1月と同じルートでスタート。
大手門の有った土塁と再び対面。
 
 
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そして太鼓郭から降りてくるこの竪堀。
 この堀切に渡された橋の脇からトレッキングルートが延びています。
 
 
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 な~んにも書いてないのは無暗に登らせない為の措置ですかね?
 でもここを登ると太鼓郭群がある尾根に出られます。
 
 
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踏跡は薄いですがちゃんと幹にリボンが巻き付けあります。
 
 
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太鼓郭のある尾根に無事到着、ここは尾根道になっています。
 下るとバス停に出るのかな?
 
 
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降りるのは勿体ないのでひとまず尾根を登ります。
 この尾根道はトレッキングルートになってまして城外の富士見台という頂上で主郭のある尾根と合流するようですが 今回はそこまで足を延ばしておりません。
 
 
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暫く進むとガツンと巨大堀切がお出迎え。
 
 
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堀底に降りて1枚。 岩盤をくり抜いてますね。 
 
 堀切の規模で言えば主郭後方の馬冷やしや、伝大天守背後の堀切とも引けをとりません。
 こんないい遺構が残っているならもっとオープンにして欲しいですね。
 
 
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そして堀底から這いあがるわけです、結構キツイです。
 
 
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ここも石積みが施されていたようですね。
 
 
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そして再び進みますと幹に「第三堀切」との案内が。
 
 
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谷に見えますが対岸までがこの第三堀切です。
 なんですかね、このばかげた規模の堀切は。
主郭部とは一転して、この太鼓郭は大堀切が凄まじい。
 
 
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足元には谷底にある御主殿の石段が見えます。
 
 
 
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