ちょっと山城に (正規運用版)

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大島城 (長野県 下伊那郡松川町) 1

大島城

 
訪問 2015年 7月
 
駐車場 有(台城公園西側)
案内板 有(駐車場・本廓)
 
 
長野編、最後は松川町にある大島城です。
 大島城は、武田氏の南信方面の策源地として武田流築城術で縄張りが施され、特徴的な丸馬出し等を備えた見所満載な大規模な城郭遺構です。
 実は、大島城こそが今回の長野遠征の目的地であり大変楽しみにしていた城郭です。
 
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                  天竜川対岸より臨む大島城主廓部
 
場所は下記のURLより参照して下さい。
 
 

 
 
 現在の大島城は台城公園として整備されています。
近隣集落には「台城公園→」の案内板があり余り迷う事はないと思います。
 
 所でこの「公園整備」と言うのが曲者で、何を目指した整備かによって史跡の運命は結構変わってきます。
 ちなみにここ大島城の廓内部は一部が児童公園とパターゴルフ場になっており史跡らしさは控えめです。
 まっ、変に史跡らしさを出そうとして妙~~な天守閣を建てるよりはいいと思いますが・・
 
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 話を戻しまして本廓にある縄張り図を掲載します。
補足として、台城公園駐車場の位置と、散策路建設に伴う遺構の破壊箇所を加筆してます。
 
 城の立地は南北を浸食谷によって削られた舌状台地の先端部に位置し、天竜川に面した本廓から西側に向かって2廓3廓、3廓西側台地続きの大手に2重の丸馬出しを配しています。
 更に丸馬出し北側に搦め手の小廓が設けられています。
 
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ではでは、駐車場から散策スタートです。 
 トイレ付の広い駐車場です。
 
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 駐車場に掲載してある復元イラスト・・馬出し下の赤丸が駐車場で今日の台城公園入り口になります。
 丸馬出し内は現在私有地で民家も建っていて立ち入りはできません。その為に脇から城内に入る事になります。
 
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入口はこんな感じです。
 この散策路は縄張り図で加筆した大島城には本来存在しなかったルートになります。
 
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散策路は小廓の脇を抜けていきます。 この散策路が土橋状に整備されているので本来の縄張りと大変紛らわしく、大島城の構造を把握するのを困難にしています。
 
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小廓内側より撮影。 外側は土塁を巡らしてあるのが確認出来ます。
 
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散策路は土橋状に空堀を跨ぎ3廓の北側、細長く延びた部分を貫通します。
 
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本来の土塁線をオレンジ線で加筆。
 公園の保守作業で車両を使う為ですかね、土塁を削ってしまっております。
お陰で本来は土塁で遮蔽されている奥の2廓まで見えてしまっています。
 
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それでも3廓空堀と土塁のラインは遥か先まで続いています。
 
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ここは縄張り図⑨にあたる2廓馬出しと空堀
 
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同⑨より2廓方面を撮影。
 空堀の深さと切岸の高さが凄まじい規模です。
 
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3廓内を散策することにしました。
 足元にはパターゴルフコースがあります。
 
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3廓南側の土塁線の様子。 幅の広い土塁が続いています。
 
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同じく3廓南側から空堀を挟んで2廓側を撮影。
 堀が非常に深く鋭いです。 今でも堀底に降りたら登ってこられないのでは?
 
 
今回はこの位にして続きは
大島城2で紹介します。