訪問 2016年 12月
駐車場 有
案内板 有
気が付けば1か月振りの更新になります。
年度末なので本業が忙しくブログから遠のいておりました。
気まぐれ更新は拙ブログの特徴という事でご容赦頂きたいです。
さて、流行りものには遅ればせながら乗っかる主義? として真田ブームに沸く上田市に訪問した模様の第二弾です。
普段は藪深い中世城郭ばかりの訪問なのでちょっとアウェイ感を味わいながらの訪城となっております。
上田城 本丸南櫓
場所は以下のURLを参照して下さい
とは言え遺構として明瞭に残るのは本丸とそれを取り巻く2の丸の一部に留まります。
縄張り好きとしては外郭部の痕跡まで見たかったのですが、松尾古城からここまで移動して、更に公園入口前のそば屋が1時間待ちという大人気(人気というだけあって味は中々でした)で時刻はすっかり夕方・・ざぁ~と見てきたというのが実情です。
城の紹介もまぁ、上田城に関しては他の情報源が豊富でしょうから割愛しますね。 というわけで今回は写真での紹介に専念したいと思います。
で、ここは2の丸東側の大手虎口の様子。
大河ドラマ最終回後の訪問でしたが城は観光客で大変混雑しておりました。
先ほどの虎口の様子。
橋の下は2の丸を取り囲む空堀が一直線に残されております。
それにしても深い堀ですねぇ、ちなみにこの堀底にはかつて鉄道が走っていたそうです。
先ほどの虎口の拡大画像です。
人が多いので顔を隠すのが大変。
さくさく本丸を目指さずにまずは周辺の遺構から観察して行きます。
行動パターンはいつもと同じ・・
堀底に林立する「真田丸」ののぼり旗。
堀底を進み城の南側「尼ヶ淵」側に回り込むことにします。
尼ヶ淵側から見上げた上田城と石垣群。
西日を浴びていい具合な佇まいになっております。
この尼ヶ淵、今でこそ公園と駐車場になっていますが、かつては千曲川の分流が流れており天然の防壁の役割を果たしていたそうです。
その代償として川が増水する度に城の南端を削り取ったとか。
この石垣は、防禦用というよりも崖面の保護が目的だったのでしょうね。
石垣の一部には排水口も付いていたりします。
振り返るとこんな具合です。
石垣が幾段にも構築されているのは度重なる補修工事の結果なんでしょうかね。
こちらは本丸西櫓を見上げた所。
石垣と石垣の間の地層が いかにも脆そうに見えます。
尼ヶ淵から本丸水堀まで登ってきました。 場所は西櫓の外側になります。
石垣は限定的な使用に留まっていますね、この辺りは完全に土の城の趣です。
角度を変えて西櫓と土橋、その奥の石垣で固められた虎口を撮影。
土橋を渡ると正面に石垣が聳えており、侵入者は左へと転回を余儀なくされる構造。
西櫓は侵入者にとっては邪魔物以外に何者でもない造りです。
でも虎口はくぐらずに反対側の2の丸西側端部を見学します。
この辺りはもう観光客は誰も見てない感じでしたね。
堀底が畑になっていますが・・この辺りの大規模な造作も城好きには堪らないのですが・・ちょっとマニア向け情報でした。
ついでにもう一枚。
これも2の丸西側です、かつての虎口跡。 公園入口と違ってこちらは生活道路のようになっております。
案内板は出ております。
再び本丸水堀に戻ります。
こちらは本丸北東角に設けられた「隅欠」すみおとし
下に現地解説文を掲載しますが、鬼門除けとして角を落とした事を指すようです。
隅欠の説明です。
大変周り道をしましたが、本丸内部へお邪魔します。
櫓門前は恰好の撮影スポットですよね、なるべく人が写らないよう配慮したのですが・・
尼ヶ淵側の反対側から見た排水口。 空堀に排水口を設るのには水堀化の意図があったとか。
石垣にはめ込まれた真田石と呼ばれる巨石を撮影する人々。
結局この巨石を接写するタイミングがありませんでした。
巨石は撮り損ねましたが、櫓門の漆喰で固めた垂木はしっかり撮影できました。
本丸内部は真田神社になっております。
社殿脇にある真田井戸。 落ちないように柵で固められております。
西櫓脇から見下ろして撮影した本丸西側の虎口付近の様子。
本丸土塁の様子。 もう日没が迫ってきました。それにしても幅が極めて広い土塁です。
既に閉館しておりますが、この時はかなり賑わっておりました。
上田城の評価は 4 とさせて下さい。
主観ですが、大河ブームが去って落ち着いた時期に改めてもう一度じっくり見て回りたい城郭です。
どうも人が多い城郭は落ち着かないです。
城下の痕跡として残る城郭遺構も探したいですし、今年は上田辺りを中心に出没しようかと・・