多気城
訪問 2018年 12月
駐車場 有り(麓の市営駐車場)
案内板 有り(山頂部東屋)
2021年は、引き続き栃木のお城紹介からスタートします。
所でこのブログ
ヤフー時代を含めて開始日は2010年の1月。
何と 今年で12年目に突入。
そして、今回が200城目の記念お城紹介となります。
数か月で飽きるだろうと確信的なものがありましたが、気づけば かなりのご長寿ブログ? ですね。
12年かけて200城は、はっきり言ってかなり遅く、この気まぐれ更新が功を奏したのかもしれません。
さて、それでも200城記念なので、大型物件「多気城」(多気山城)を2回に分けて紹介します。
多気城は栃木県を代表すると言っても良い山城で、宇都宮市街の北西にある多気山を利用して築かれ、山頂の主郭部、そこから伸びる各支尾根上に郭群を配置しています。
そこまでなら、他の山城と基本構成は変わりませんが、更に多気城は山麓部をぐるりと空堀を巡らせる外郭部が存在する巨大な構造を持っています。
宇都宮氏が存亡を掛けて築城整備したと言っても良い多気城の規模はほぼ多気山全域に及びます。
主郭部の 多気城石碑
場所はグーグル先生にお任せします。
山頂東屋に掲示してある、当時の復元図。
同じく現地縄張り図。
裾野に「横堀」平地部に「総構え」を併せ持つ壮大な規模の山城。
前置きはこの位にして、早速登ります。
トイレも完備してます。
駐車場から「多気山不動尊」へ向かうと、途中に多気山への登山道があります。
登山道を登ること数分で舗装済みの林道に出ます。
ここを横断して
再び登山道を登ります。
登山道は全体的に勾配が緩くなだらか。
道も良く整備されて登りやすく、登山者も多いので安心感がありますね。
ただ、ほとんどは日帰り登山を楽しむ様子で、お城マニアはごく少数に見受けられました。
登山道は虎口も抜けます。
両側には土塁線が一直線に続きます。
高さは現状で2~3m程度。
この藪も郭の跡と推定。
この斜面には段郭群がありますが、下草で良く解りません。
ここも虎口なのかな?
それとも後世の登山道整備で土塁を開削したのか?
判断が付きませんでした。
前方の切岸面の先から開けてきます。
山頂(多気城主郭)間近ですね。
緩斜面を登ります。
登山道両側の笹藪にも遺構が隠れてるので、注意深く観察をお勧め。
ちょっとした低土塁とか
小郭があります。
整備したらもっと遺構が明瞭に判りそうですね。
切岸面を登る登山道ですが
ここ
多気城の意図した縄張上の動線なのか、或いは登山道整備によって疑似的虎口に改変されたのかの判断に悩みます。
ともあれ、主郭部に到着です。
ゆっくり写真を撮りながら登って登山道入り口から25分でした。
標高はさほどもないのですが、周囲に高い山がないので眺望は抜群。
石碑と下界の様子を撮影。
この眺望は山城としての利点ですが、多気山は前述したように全体的になだらかなんですね。
日帰り登山には最適ですが、地形を城としての防禦に活かすには少々不利。
その代わり大兵力を駐屯させるには最適に思えます。
主郭部は山頂にも関わらずこれほど平坦かつ広大です。
多気城2 に続きます。