守屋山城
訪問 2019年 11月
案内板 無し
駐車場 無し(蟻塚城から徒歩移動)
さて、蟻塚城からの流れで早速守屋山城の紹介に移ります。
守屋山城 稜線上の 郭群
グーグル先生の地図案内は省略します、蟻塚城の記事を参考にして下さい。
獣除けフェンスの先に「守屋山城 ←」の案内があります。
案内に従って左に進みます。
フェンス先の作業道は、主郭背後を守る空堀を転用したものでしょう。
フェンス越しに撮影した蟻塚城主郭西側の空堀。
蟻塚城は前回紹介済ですが、主郭空堀はこのフェンス外側からしか見えないので、守屋山城へ行く予定がなくともここまで足を延ばした方がいいですね。
さて案内に従ってここから山へ向かいます。
影が長く延びている事に気づかれたかも知れませんが、実はもう2時過ぎ。
訪問時期は11月、山の中では間もなく暗くなる時間帯で、山登りを始めるには本来不適切でしょうね。
ヘッドライトをお守り代わりに持参して、3時には必ず撤収と決めてからスタートです。
しばらくは緩い谷筋を登ります。
踏み跡がとても薄い・・と言いますかほぼ消えてます。
守屋山城まで足を延ばすもの好きは余程少ないのでしょうかね。
まもなく稜線が見えてきました。
恐らく守屋山城の稜線ですが・・全く道が判らない。
小さい標識があったので少しほっとした所。
左側に水平移動して
左側の支尾根から登るようです。
この辺りの道は判り難いですね。
稜線に近づいてきました。
尾根筋が段々になってますかね
支尾根沿いには段郭が残されています。
ここで守屋山城の縄張図を掲載します。
現地には適当な掲示がないので「余湖さんの㏋」から借用してます。
図左上の蟻塚城への道から 郭5を目指してます。
守屋山城の稜線の郭5に到達、獣除けフェンスからは15分程度。
標識は 右 → で主郭を目指しなさい
とありますが、反対側の2重堀切を見ずには行けません。
その2重堀切の様子、堀底が浅くなってますがはっきり区切ってますね、良い遺構です。
この辺りは 記憶が少し曖昧
2郭手前の土塁線かと
更に稜線上の 郭を進みます。
守屋山城の特筆べきは、稜線上の郭ながらかなり丁寧に均され郭面積が確保されてる点でしょう。
ある程度の人数で籠る事が想定されていたんでしょうか。
こちらは主郭手前の大堀切 と記憶
主郭へ到着
時間は2時30分
土塁の脇に 祠と標識と巨木のセット。
土塁の高さは現状で腰の高さ程度。
主郭でしばし休憩を取っていたら時間がおしてきました。
東尾根は諦めて主郭先の郭を少しだけ見て帰る事にします。
この辺りの郭もかなり地形を改変して平坦地を確保してます。
多重堀切群の辺りで時間切れ、残念ながらここで撤退です。
このあと、帰路につきフェンスの所で3時15分。
守屋山城は 以上です。
総評は 蟻塚城・守屋山城 まとめて
蟻塚城・守屋山城の評価は 4 とさせて下さい。
蟻塚城はマイナーながらよく整備され(ほんとすいません)非常に遺構が見やすい状態で誰でも気軽に訪問できる城郭遺構。
守屋山城はほぼ手つかずですが、最低限のルート設置はなされている状態です。
一般登山道とは違い人が余り入り込まない山なので、念の為クマ除けの鈴を装備して登りました。 城マニア病の重症者向けの遺構です。
蟻塚城の現地解説文にもありましたが、付近には蟻塚城(中の城)とその詰めの城(守屋の砦)と前衛の天神山城※未訪城 の3城があり、この3城を以て一つの城郭機能を担っていたと考えた方がいいのかも知れません。
特に、麓の蟻塚城から背後の守屋山城までは徒歩15分程度で到達できる距離に過ぎず、実質一つの城郭と考えてもいいように思えます。
例えるなら同じ長野県は諏訪の城郭で上原城の主郭部と麓の板垣平の関係のような。
もっとも今回は、各々城名が与えられているので別記事にしましたが未訪城の天神山城も含めて再訪したい城郭群です。