前回の 金鑚御嶽城1 では神社とご神体の紹介で終わっておりますが、今回からお城に突入しますので内容が一気にマニアックに変わります。
赤い線の所からスタート。
東郭の鞍部を抜けて尾根道を登ります。
この辺りからほぼほぼ参拝者がいなくなりますねぇ。
やがて小規模な堀切が現れます。
堀切の7番と推定。
堀切の5番の様子。
主郭直下の堀切という事でかなりの規模で掘り込まれてます。
見上げるとこんな感じです。
斜度が凄まじいですね、本郭へロープを頼りに登ります。
到着した本郭内部(御嶽山山頂)の様子。狭いですね。
標高はこのくらい。 土塁は回してなかったのかな?
樹木が邪魔して下界の眺めはあまりよろしくありません・・
主郭を降りて2郭を目指す事にします。
主郭背後は元の地形を削り込んで切岸地形に改変されています、ただ藪々の為全容はちょっと良く解りません。
2郭はかなり広い面積が確保されています。
土塁も明瞭に残されています。
その2郭で忘れ物を発見。
2郭先の縄張り図「岩」方向を見下して撮影。
ここから岩にかけて支尾根が延びているのですが・・果たしてどうやって降りたものか?
道はないけど強引に降ります。
この「岩」ですが鏡岩と同じように表面が平滑になってまして私は勝手に「第二鏡岩」と名付けてしまったのですが・・足元の斜度が厳しく正面からの撮影はできておりません。
天然の城壁みたいなもんですね。
支尾根は堀切の先まで段郭を幾つも設けて厳重な防備がなされています。
2郭に沿って岩盤が剥き出しになって・・どうやって戻ろうかと思案中。
結局 かなり強引に戻りました。
一旦2郭に戻り 別の支尾根を辿ります。
その途中にある石積み遺構。
こちらは堀切の3番。
こちらはその先の堀切4番。 かなり大規模に掘り込まれてます。
その先は物見台ですかね、小ピークがほぼ自然地形のまま残されてました。
ここからは黄色い線のルートになります。
主郭のここから降ります。
降りてすぐ分岐を右で黄色ルートの支尾根道になります。
支尾根を辿るとすぐに現れる巨大堀切。堀切8と推定。
尾根上は人為的に広く均されたような地形が続きます。
ただし均し方はかなり大雑把。
平場2 方向を撮影した画像です。
縄張り図では石積み遺構があると記載されてますが藪が酷く全く判りませんね。
道が荒れてきたのでここで引き返します。
尾根鞍部から法楽寺跡を経由して御嶽神社へ戻ります。
途中にある「平場」の様子。今は古い石積み遺構だけが残ります。
法楽寺跡の様子。 今は庭園らしき跡と標柱が残るだけ。
所要時間 2時間半
金鑚御嶽城の評価は 4 とさせて下さい。
なんとも前置きが長くなってしまいましたが、ここはお城だけを見て回るには勿体ない所ですね。
長いご神体としての御嶽山の歴史も味わってもらえれば尚良いと思います。
さてお城に関してですが、聖なる山に土木工事を施して城を築くのは どうなの? 現代の感覚でなりそうですが、当時は神仏のご加護を受ける城だから落城しない とか思われていたのでしょうかね? ちょっと推測ですが。
実際に冒頭で紹介した多宝塔、これを寄進した阿保弾正全隆は城に籠って後北条氏と激しい戦いを繰り広げてます。