ちょっと山城に (正規運用版)

ヤフーブログからの避難民です

岩櫃城(群馬県 吾妻郡東吾妻町)4

 
訪問 2016年8月
 
駐車場 有
案内板 有
 
 
ご無沙汰です、約2か月振りの更新になります。
 前記事でも書きましたがPCが壊れてしまい投稿不能な状況でしたが、ようやく新しいPCの購入という痛い出費(笑)を決断して溜まった記事の更新を再開したいと思います。
 
 で、早速の記事は群馬県の真田の城として有名な岩櫃城です・・ってここ実は3年前に3回に分けて紹介済みの城郭です。
 今回は別ルートの紹介と岩櫃山等も掲載しますので続編という事で タイトルに4を付けました。
 2013年訪問の記事 岩櫃城1・2・3もさらっと見て頂けるといいかもしれません。
 
 今年の(2016年)大河ドラマの影響でかなり大変な事になっていましたのでその差を比べるのも面白いかと・・・
 
 
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  岩櫃山 山頂からの眺め
 
場所は以下のURLから参照してください。
 
 

 
訪城者が多い為か国道から案内看板が出ています。
 145号を西に向かい群馬原町の駅を200メートル程過ぎると案内看板があるので陸橋を降りてあとは道なりに山道を進めば 無料駐車場にたどり着きます。
 
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 道案内は これを見てもらったほうが早いですね、この周辺案内図は岩櫃城駐車場に掲載されています。(画像拡大できます)
 
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夏休みということもあって車(ほぼ県外車)で多くの人が訪れていました。大河の影響力が凄まじいです。
 この場所、3年前は確か畑でしたね。 ここも岩櫃城の郭の一部なのですが・・
 
 
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さて、これ3年前の訪問時の駐車場の様子です。ここはさっきの駐車場より一段高い郭跡に作られています。
 訪問時期は同じ夏休みなのです車は私のを含めて2台だけという寂しさ。
 
 
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現在の旧駐車場は観光案内所とトイレが設置されており何だか賑やか。
中では岩櫃城や真田に関するパンフや説明がなされていました。
 
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ポスターもこんな具合に貼られております。
 
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 3年前の訪問ルートを再掲載。 赤丸の現在位置というのが観光案内所の地点。
主郭部の縦走と北側の郭群を主に訪城。
 
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 これが今回の訪城ルート。 主郭部南側という敢えて観光ルートを外れる天邪鬼コースを選択しました。 ついでに城奥に聳える岩櫃山をも登頂することにします。
 P が新設された駐車場の位置です。
 
 
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 岩櫃城の記事といえばほぼ必ず載っている有名な竪堀までは通常に観光しましたよ。
 いつみても素晴らしい竪堀ですが、今回ここを辿らずに主郭南側に回り込んでから本郭訪問へアプローチします。
 
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進むにつれて道が怪しくなってきます。 道の右手が主郭方面の尾根になります。
 
 
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 どんどん奥に進むと道は竪堀に阻まれて、そこで途切れてしまいました。
 冬場なら藪に埋もれずにこの先の道まで辿れるのかも知れません・・
藪を払って整備したら超巨大竪堀が顔を出す筈なのに勿体ない。
 
 
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上を見上げても視界が開けません。 迷子になりそうな気分。
 
 
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 竪堀の末端辺りにゴロゴロ転がっている妙に形の揃った石達。 投石用か石積みの名残か・・そんな想像をしましたが実際は不明です。
 
 
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 無理に上らずに横移動すると植林地にたどり着きました。
 この辺りなら下草も少なく直登が可能でしたので、足軽気分にひたりながら本郭を目指し登ることにします。
 
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 植林地を登った先には本郭南側を守る横堀が控えていました。
 この横堀の規模がまた凄まじいです。ただ整備してないの観光客は誰もいません。
 
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 横堀の堀底を進むと ようやく開けてきました。
見上げた先は尾根沿いに展開する主郭群、横堀は画像中央の堀切に繋がっています。
 
 
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 歩いてきた横堀を振り返って撮影。
 
 
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 横堀から竪堀を辿り主郭のある尾根道に出て撮影。
 先の堀切は画像奥の本郭と手前2郭を隔てる堀切でした。
 
 
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 本郭側に移って堀切を撮影。
 
 
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 岩櫃城本丸址に到着しました。
 ここも撮影する人が多かったですね。
 
 
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 本郭からあらためて登ってきた竪堀を撮影。 ここも3年前は藪々でとても人が入れる状況じゃなかったですが今は綺麗に刈り払われていますね。
 
 
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 本郭北側へつながる虎口の様子。 虎口とだけ書かれた看板がありますが、これでは一般の人は何だか分からないです。
 折角の大河ブームで賑わっているのですからもうちょっと城の仕組みを解説した方がいいと思うのですよね、それじゃなくても土の城は分かりにくいですから。
 
 
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 さて、岩櫃城の背後に控える岩山「岩櫃山」目指すことにします。
 これは城の最奥部近くの尾根沿いにあった恐らくは井戸跡。
 蟻地獄の巣のようなすり鉢状の窪みですが、これと同じものが山梨の新府城にもありました、東京の羽村にも「まいまいず井戸」と呼ばれるこれと同じ形状の井戸が残されています。
 垂直に穴を掘る技術が未発達の頃には割とメジャーな方式だったようですよ。
 
 
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 岩櫃山山頂まで40分ほど尾根道をたどることになります。
 これは途中にある奇妙な形をした岩。 しめ縄が巻いてあります。
 
 
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 途中から岩山らしいワイルドな地形に変化していきます。
 途中鎖場もあったりとかなり険しい地形で、岩櫃山方面から大軍が寄せてくることはまず無理であったでしょうね。
 
 
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 真夏に登山するもんじゃないですね、大汗かきながらようやく山頂が見えてきました。 
 まぁ山頂と言いますか、形から分かりますように岩のてっぺんという表現の方が適当ですかね。
登るにはまた鎖を掴む必要があります。
 
 
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 やっと山頂に到着。
 山頂は麓の盆地周辺が一望できる絶景です。 
 でもここ日当たりが良過ぎて休憩には全く不適当なんですね、早々に戻ることにします。
 
 
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その前に、南麓方面を撮影。
 山頂は断崖絶壁なので下を見下ろすと吸い込まれそうでして、ここはちょっと怖いですね。
 

おまけです。
 金剛院不動堂 付近の紹介です。 
 
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 今回の訪城ルートで掲載した加筆見取り図の右側に赤丸で印をつけたあたりです。
 洞穴のような物が幾つもあるようですが今回は時間の関係で手前の一つだけを見て来ました。
 
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 滝の麓にある不動堂。
 
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お不動様などの石像が不動堂の脇に控えていますが一体だけ首が飛ばされています・・これは悪質ないたずらですかね・・
 
 
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 不動堂奥にある見事な滝。水量も豊富で見ているだけで山登りでかいた汗が引く思いでした。
 
 
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 こちらは洞窟の一つ北向観音窟。
 
 
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 洞窟の中は真っ暗なので適当にフラッシュ炊いて撮影した所。 洞窟は信仰の対象だったんでしょうね。
 

 今回の続編を含めて岩櫃城は4回の掲載になりますが、まだざっくり見て回っただけに思えてきました。
 洞窟群の上に聳える岩櫃城の支城の柳沢城は全くの見ていませんし・・
大河ドラマブームが終わって静かになったらまた行こうかなと・・