ちょっと山城に (正規運用版)

ヤフーブログからの避難民です

祢津城 (長野県 東御市)1

祢津城
 
訪問 2017年 8月
 
駐車場 有
案内板 有(縄張り図無し)
 
 
 台風の接近により自宅引き籠り状況を余儀なくされている為、ブログ記事のアップをします。 折角の城巡りシーズンにも関わらず最近は雨が多いですね。
 ここの所、長野のお城巡りの紹介ばかりを続けてきましたが今回の祢津城で一旦終了して、次回からは関東の渋めのお城紹介に移行する予定です。
 
 さて、この祢津城はここ最近紹介している上田市の東隣に位置する東御(トウミ)市にあり、ネット情報などでは長野県でも有数の縄張を持つらしいとの事。
 実は祢津城、上城と下城と二つに分かれているらしいのですが今回は、訪問が容易と考えられる祢津(下)城のみの訪問となります。
 
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 祢津城 石積み遺構
 
 
場所は以下のURLを参照して下さい。
 
 

 
祢津城は上信越道の東部湯の丸IC(SA併設)の目の前にあり車でのアクセスは非常に恵まれた環境にあります。
 
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東部湯の丸SAから撮影した祢津城、特徴的な中央の尖がったピークが祢津城の主郭部分。
 ピークの背後には少し標高を下げつつ尾根が後方に続きます。
このSAにはスマートICが設置されているのでここで休憩してからも祢津城へは訪問できます。
 
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城の位置は判っても、登り口が判らない・・というのが山城訪問の典型。 ここも少々判り難いので図に起こしました。
 麓の集落の「看板有」という所に小さな案内板があります。ここを折れて後は道なりに舗装済の林道を進み、舗装が途切れる辺りに駐車スペースと城への登り口があります。
 
 私の場合は、畑仕事をされてる方に訊いて親切に教えて下さいましたが「あそこは城跡で、今は何もないよぉー」といういつもながらの答え。
 まぁ建物以外は全部残っていますが・・中々一般の方には理解されにくいですね。 
 城跡よりもこの辺りの集落は歌舞伎で有名らしいですね、色々話を伺いましたが興味のある方には堪らないでしょうね。
 
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林道の状況です。 ちょっと狭い道ですが普通車で問題なく駐車スペースまでは入れます。
 
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 駐車スペースの様子。 5台位は停められますかね。
 
 
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 駐車スペースの脇に城への案内と解説板があります。
 
 
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 案内板の拡大です。
 
 
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適当な図がない為、「長野の山城ベスト50を歩く」から借用。
 Pから矢印に沿って虎口を抜けて主郭を目指します。
 
 
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ではさっそく登ります。 
 主郭南側は当然ながら地山の南斜面で、しかも樹木が適度に伐採されている為に日陰がありません。
従ってジリジリと真夏の日差しを浴びながら登る事になります。
 
 
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 Dの防衛線に開けられた虎口に到着。 土塁が等高線に沿って山裾に展開しています。
 
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虎口を抜けて裏側を撮影。
 藪が凄まじいのですが、土塁線がはっきりと残ります。
 
 
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 土塁脇に石積みらしき物が・・・最近の整備に伴って積み上げられた物か当時の物か、ちょっと判断がつきません。
 
 
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草刈りがなされていない切岸面は藪々の真っ盛りでもう遺構があっても何も判りません。
 
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上の段に移動します。 有難いことに道はきちんと草刈りされてます。刈ってなかったらこれ以上は進めなかったでしょうね。
 
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その上もこんな有様。 やはり夏場の山城巡りは色々無理がありそう。
 
 
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足元の腰郭の様子。 
ここだけは歩けます、若干の土塁跡も確認できます。
 
 
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いきなりですが主郭内部の様子です。
 どうやら途中から主郭虎口までの撮影を忘れていたようでして・・・
ここ祢津城主郭は楕円形の空間になり、山頂部を利用している割にはまとまった面積を確保しています。  
 
 
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主郭はほぼ全周を土塁が取り巻いています。
 
 
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土塁上に残る角ばった石。 
当時は土塁を石積みで補強でもされていたんでしょうか。 
 
 
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 訪城前に車を停めていた東部湯の丸SAが足元に見えます。
南側は遮るものがないので視界が非常に開けて解放感があります。
 
 
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角度を変えて主郭南西側の視界。
 これだけ遠方を見渡せるならば麓の異変もいち早く察知できるでしょう。
 
祢津城2に続きます。