ではでは早速「打越城・信綱寺」の続編に参ります。
今回はお城の紹介を中心に進めます。
信綱公の墓を後にして黒門に向かいます。
現地案内板の縄張図を掲載します。打越城の縄張りは尾根上部を削平し郭を普請し、要所を堀切で遮断したオーソドックスな構造。
元の地形が1本尾根で、尾根幅も限られていては城の構造もこれ以上の工夫を凝らす余地がないとも言えるでしょうね。
橋を渡って正面が打越城。路は尾根筋に登らずに尾根に沿って右に迂回します。
お気に入りの苔生した石畳の小路が続きます。木漏れ日と周囲に咲く紫陽花の花が彩ります。
紫陽花を抜けると黒門の脇に「大六尊天」社があります。
黒門の両側は岩肌がむき出しの荒々しさ、恐らくは打越城の堀切を利用しているのでしょう。
黒門から撮影した南側の田園風景。 雲が夏ですねぇ。
黒門を抜け尾根を西側に向かって進み、黒門方面に振り返って撮影。
この打越城の築かれた尾根筋は所々に岩盤が剥き出す痩せ尾根になります。
枡形→の案内板を発見・・・これは行くしかありません、と言う事で
只の畔
道かと思えば、実はこの様な歴史を持っていたりします。
印象としては、打越城が現役時代の構造ではないと思います。防禦の為の枡形と言うよりも信綱寺の参詣口でしょうね。
打越城の解説と縄張り図の掲示はこの駐車場にあります。
駐車場から黒門下まで戻り、門の東側の尾根を辿ります。
黒門から東側の尾根道を進みます。
道の左側が一段高く、ここが郭の跡になります。
暫く進むと堀切が現れます、かなり浅くなってますが。
この先は自然地形の尾根道が続くのですが、その先にも何かあるかもと探索を続行します。
尾根道の左手にこんもりした丘状の地形が現れましたが藪々で内部探索は断念。 城郭遺構かは不明のままですがここで引き返します。
切岸面の勾配も緩いですね、遺構の風化はかなり進んでいる印象です。
郭内部の様子。 適度な平坦面が広がりますが、土塁を巡らした痕跡などの城郭らしさはあまりないですね。
灯篭を通過して振り返って撮影。 足元に参道がありどうやら裏側からお邪魔していた模様。
参道を戻ると一段低い隣の郭が現れますが、郭内は現在墓地になっておりますので画像は小さめの紹介に留めます。
こんな具合でちょっと城巡りという雰囲気ではないですね。
打越城の評価は 4 とさせて下さい。
城単体では うーん2ですかね、ここは信綱寺と信綱公の墓などを含めて一巡りすると魅力がぐっと高まりますね。
整備が行き届いている割には人が少なくあまり「観光地」化されていない点も良いですね、静かでのんびりした雰囲気を楽しめます。
