ちょっと山城に (正規運用版)

ヤフーブログからの避難民です

躑躅ヶ崎館 (山梨県 甲府市) 壱

 小山城の次はメジャーな 躑躅ヶ崎館」 に寄りましたのでその模様を掲載します。
 訪問は今年の正月になりますので 寒々しい景色の画像ですが悪しからずです。
 
武田3代の居館ではありますが 一般的にここは、武田神社と言った方が名が通るでしょうね。
 訪城した日も大変多くの参拝者で賑わっておりました。 無料駐車場が整備されてるのが有難い所。
 
 ここ、 躑躅ヶ崎館には会社の初詣として参拝して以来 約10年ぶりの訪城となります。 
当時は 歴史好きではあっても城巡りするほどマメではなく まして会社行事の最中、 城郭遺構と意識して訪問などしておりませんでした。
 
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 躑躅ヶ崎館 西郭
 社殿がある 旧本郭はカメラのシャッターを切るチャンスがない程の人混みですが 隣の西廓はご覧の通りの 閑散具合 
 まぁ 参拝の時は ここまで来ませんでしたし・・
 
 

 
 お決まりの現地案内板の抜粋記事です
 「武田氏館」 は、「躑躅ヶ崎館」 とも呼ばれ、 武田信虎が、 永正16年(1519)に石和からこの地に、 館を移した事から始まります。
 その後、 信玄・勝頼と武田家当主の館として使われておりました。
 そして武田家の滅びた後、 文禄年間に館の南方に今の甲府城が造られるまでの、 約70年に渡り、 この館一帯は、 領国の政治・経済と文化の中心地として発展しました。
 
館は、 一遍が約200メートルの正方形の主格(現武田神社)を中心に、 その周りにの幾つかの副廓によって構成された平城形式のものです。
 館の周りには、 家臣の屋敷が建てられ、 南方一帯には格子状に整備された道路に沿って、 城下町が開けていました。
 
 
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 今回は現地縄張り図ならぬ 現地鳥瞰図を掲載します。
 
 北側から見下ろした図になります。  右奥が南側で 城下町があり その遥か先に見える一条小山の辺りまで扇状地地形でなだらかな下り坂となってます。
 
 鳥瞰図左手前側が扇状地の根元側となり、その奥の山に非常用の城郭である要害山城があります。
 当日体調がすぐれない為、 要害山城は また機会があったら挑戦という事で。
 
  躑躅ヶ崎館は 増築に増築を重ねて最終的に広大な城郭遺構となった経緯があります。
 本郭 南北の幾つかの廓 及び本郭天守台などは徳川氏時代の増築箇所の様です。
 
 
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 本郭南側の水堀です。  堀には水門があって 今は溜池として利用されている様です・・いやひょっとしたら当時も用水として活用していたかも。
 堀右側の車列は参拝者の車です・・・相変わらず凄い人混みでした。
 
 
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本郭の画像はこの位です。 人が多いので撮りづらいですし、 今回の目的は参拝ではないので・・
 ちなみに 参道正面の土橋は近年の神社整備の折に造られた物なので 今回は画像を掲載しておりません。
 
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本殿脇の井戸です。
 館時代からの井戸だそうで
「信玄公ご使用の井戸」
 と書かれておりました。
 
 今でも極浅い所に水がありました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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人混みが苦手な為 一旦 廓から外に出ます。
 西廓南側の虎口を堀外から撮影。 
僅かに見えるお地蔵さんが武田流の枡型虎口内部となります。
 ちょっと写真ではわかりずらいのですが・・・
 
 
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 同じ虎口 土塁面をアップにて撮影。
 石組みの名残でしょうか 大き目の石が残されております。
 
 
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カメラを構えておりますと、 御堀の住人に挨拶されました。 人に慣れ過ぎております。
 
 
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そのまま 神社境内を後にして 南側に隣接する梅翁廓の外側に沿って歩きます。
 解りずらいですが 堀の水が凍っております。 やっぱり甲府は多摩より寒いですねぇ。
  
 躑躅ヶ崎館の辺り、土地全体に南勾配が掛ってますので、 堀南側は水堀になっていても、北側は標高が高い為 空堀になっています。
 そういう意味で何だか微妙な水堀なんです。
 
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御堀の対岸には
 内藤修理の屋敷跡の標識がありました。
 
今は宅地になってます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 梅翁廓内側は 宅地化されているのですが 堀沿いには見事な石積み遺構が あります。
 石積み奥が先ほどの水堀となります。
 
 
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 これが 堀沿いにず~~と続いてます。 実に見事。 
 
 
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石積みはやがて梅翁廓内にある 土地の段差にぶつかります。 石がまばらにあり石積みの遺構と思われます。
 
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石積みに沿って進むと 味のある御尊顔をされたお地蔵さんが・・ ここは梅翁廓南側の虎口であったと思います。
 
 躑躅ヶ崎館 弐 に続きます。