ちょっと山城に (正規運用版)

ヤフーブログからの避難民です

戸吹城 (東京都 八王子市)

 最近は何だかんだバタバタで、 遠出が叶わず  ちまちま近場の城郭を廻ってる状態です。
今回は東京郊外サマーランド裏手にある 「戸吹城」 です。 
 小さな山城に過ぎませんが険しさはかなりの物。 
 あちこちのサイトやブログで崩壊寸前の危ない様が紹介されて変に有名ですが、 これは崩壊する前に見ておかねばと、 足を延ばしてみました。
 
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                                          -南斜面の削平地ー
 

 
 
城の詳しい出自は不明らしいのですが、 城の北に流れる秋川の渡河点の抑えとしての機能を果たしていたと考えられてます。
 国人領主大石氏の支城網の一つだったのでしょう。
 
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                                    縄張り図は 「よみがえる滝山城」から拝借
 秋川に沿って東西に伸びる稜線を利用して築かれた戸吹城は地形的にかなり特徴があります。
下に伸びる点線から城にアプローチしたのですが この南斜面は、等高線からも明確ですが大変なだらかな地形になってます。 
 反面 北側は半ば崩壊した谷が複雑に入り組んだ大変険しい地形です。
 現状の戸吹城の状況ですが、 縄張り図にも描き入れた 立ち入り禁止 処置がなされており北側半分は全く見れてません・・・うーむ今一歩行くのが遅かったようです。
 
 
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 城の南、工務店さん社員寮の脇に標識が建ってます。 根小屋城とあります。 
 
 
イメージ 5 寮の裏手は酷い藪。
登山道は辛うじて残っている状態でしょうか。 
 只 縄張り図のように斜面は緩やかで正面奥の竹林にある戸吹城までは一気に登れます。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 6 竹林に突入します。
特に遺構らしきものは見当たらず
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 横を向いたら削平地が何段かありました。
 
 
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南廓北側の空堀です。 左手が南廓。 見事に残ってますが・・左上に虎ロープが張ってあるように 既に堀底は立ち入り禁止です。
 
 
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 同じ場所の反対側を撮影。 北側へ続く土橋を撮影。 断崖絶壁の細い土橋が続いてます・・・
 
 
 
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 このようなロープが奥には更に2箇所張ってありました。 北側に行くのはここで断念しました。
くぐるのは容易いのですが・・いい歳になってきたので無茶はしません。
 
 
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 北側は絶壁が続く険しい地形でした。 北側に通じるのは細い土橋のみで両側は断崖絶壁・・ここに籠られたら
落とすのは容易ではないでしょうね。 
 
 
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 こちらは一転して 東側の尾根を断ち切る堀切と、土橋です。
良く残ってます。
 
 
 北側が見れなければ せめて南側の廓を詳しく紹介したいのですが 今回はこれでおしまいです。
「枡形虎口」も「社」も「くの字型土橋」も チラっとみましたが写真撮れてません。
 
 と言うのも ここは尾根筋を縦走する登山道にもなってまして、 訪れた時には丁度「社」の所に初老のハイカーと思しき女性が一人で休憩されてたんですね。 当然こちらは山でのマナーとして 「こんにちは」 と挨拶。
 所が んん・・? 下向いたままで無視して・・おかしいなと 思ったら音楽でも聞いてるのか耳にイヤホンを付けてるようなので あぁ 聞こえなかったんだと 思いそのまま堀やらの撮影を開始。
 その内 なにやら背中に視線を感じたので振り返ると、さっきの人がこちらを じ~~っと 見つめてるんですね、暗い顔して 上目使いで。
 何となく不愉快さを感じながらも 再び挨拶しましたが・・今度は明らかに無視・・・
 確かに城址と知らなければ 土手やら崖を熱心に写真に収める不審者に思われるかも・・とは自覚してましたので挨拶が返れば 城址なんですよぉー位の話はするつもりでしたが 
 そんな訳で こちらも半ば意地になって無視返しで撮影続行しておりましたら・・パシャって写メ撮る音が
おば×女性の方から・・・
 どうやら襲われた時の為に (決して襲いませんけど!) 警察にでも出す証拠にするつもりか此方の顔を隠し撮りしてたみたいでした。
 そんなに警戒心が強いのに何故一人で登山してるのかがイマイチ理解不能なのですが・・もうちょっと撮影に粘ってたら良く解らないまま通報されて冤罪で御用になってたかも知れませんでした。 
 こちらとしては不愉快極まりない事でしたが・・まぁ世間一般的には認知されてない事も多く、平地の城郭などは私有地・民家・畑等々 こちらは城郭遺構を撮影したつもりでも 傍から見れば変質者(小生の目つきが悪いだけかも?)にも見られかねない危険性を再認識させられた事件でした。