ちょっと山城に (正規運用版)

ヤフーブログからの避難民です

古御嶽城 (埼玉県 横瀬町)2

では 

古御嶽城1 の続きと参ります。

前回はほぼルート紹介で終わってましたが・・ようやくお城に入ります。

 

 

では初めに

簡単に縄張りを落とし込んでみました。

 

 至ってシンプルな縄張りですね。

技巧性が・・虎口が・・とか 気にしなくていい縄張り。

 

そもそも

天然の岩壁で大抵は何とかなりそうですし。

 

 

ところで

岩壁をよじ登る最中の写真はありません。 

 ロッククライミング程ではなくとも撮影する余裕はなし、ただ素人でも登れるものの決して推奨はできない。

 そのくらいの難易度です。

 

 

では岩壁を過ぎた所から再スタート

岩壁の先はすぐに郭ではなく、しばらく尾根沿いの岩稜帯になります。

石碑はこの先、益々増えます。

 地元の方? ですかね一つ一つちゃんと整備されてます。

 

 

脱線しますが あまりにも石碑が多いので少し紹介します。

養蚕大神 でいいのかな?

 

こっちは阿夫利神社  

 地元の神様とこんな所で会うとは

 

聖徳太子 かな? 

 

特定の宗派のような傾向はなさそうですね。

 

とにかくご利益ありそうな神様・聖人を日本中から一同に集めたようなラインナップ。

 年号的には城よりもだいぶ後の物と記憶してます。

 

 

やっと平坦地にたどり着きました。

尾根筋を均した簡単な郭ですが、推定2廓。

画像奥に進むと本郭に至るシンプルな縄張り。

 

2廓脇には支尾根沿いに造られた段郭が2段ほど設けられてます。

割愛しますがこっちにも石碑はあります。

 土塁などはなかったようですね、

 

尾根両側は切り立った地形なので、土塁を巡らす必要はなかったかも。

 

郭内部には 八坂神社

いったい何枚あるのやら

 

倒れた物・斜めになった物も含めれば相当数の石碑が残ってますね。

 

 岩盤切岸も含め、あちこちに残る石碑群が古御嶽城に唯一無二の景観をもたらしてます。

 

 これはこれで良いかと。

 

稲荷神社・琴平神社 の背後には浅い堀切が

 

浅いと言いましたが、岩盤掘り込んで造られてます。

 

 

水天宮 を過ぎると

 

祭壇が見えてきました。

 

定期的に清掃されてるようですね。

祭壇に置ききれない石碑は下に立てかけられてます。

 

ここが古御嶽城主郭の最奥部にあたります。

 

そしてなぜか 古御嶽城の標識  

 

 

いやいや 今更ですか標識?  というのが率直な感想。

 

 標識建てるなら登山口の方がいいでしょ

これを見て役に立った人いないのでは?

 

それでは、主郭背後の防禦線を確認に行きましょう。

 

歩き進むと、痩せ尾根の先に

 

岩盤削り出しの堀切があります。

ここまで進むと、踏み跡はほぼありませんが念のため更に奥を確認します。

 

 

まだ石碑がありました。大日尊 とあります。

 

 

その先の小ピーク。

自然地形の為 完全に城の外と判断してここで探索終了です。

 

おまけ

小ピークのあたりで眺望が開けていたので撮影。

 

武甲山が採掘で削られた様子が迫力をもって見られます。

ちなみに発破音も結構響いてきますね、時報代わりになりそう。

 

 

 

所要時間 2時間30分

 

古御嶽城 の評価は 3 とさせて下さい

 

本来は後日紹介予定の横瀬根小屋城とセットで訪問すると丁度よいお城かと。

 縄張り・規模も特筆すべき点はありませんが、ここは石碑群とセットで雰囲気を楽しんだら良い城郭でしょう。

 横瀬根小屋城と比較して下草が少なく、遺構が見やすい点も高評価。

 

しかしルートが未整備で判り難い点には注意を要すると思われます。

 

余談ですが  実は

 

帰りに 道迷い をやらかしてしまいました。

 赤が登りのルート

 オレンジ色が帰りに辿った間違いルート。

 

 

 岩壁降りた時点で気が緩み、支尾根に向かうのを忘れ主尾根をそのまま下ってしまいました。

 

途中で おかしいな?

 

とは思いつつも

 

ルート上には踏み跡ピンクリボンがあるので安心し

下った先には登りの目印にした鉄塔も見えるし(実は隣の鉄塔を誤認)

面倒なのでスマホもしまったままで

 

そのままずんずん降りてしまいました。

 

 

やはり絶対おかしい・・

 

 と

気づいてからも、下った先に見える鉄塔を、誤認したままなので解決せず。

 かなり焦ってましたね。 

 

結局、古御嶽城まで一旦戻って考える事にして無事ルートを見つけられましたが、里山程度でも侮れないですね。

 降りた道をまた登り戻るのが「異常に疲労感を伴う行動」というのも知りました、10分も掛かってないんですが、なんでしょうね物凄く疲れました。

 

 当然その後に横瀬根小屋城を登る気力もなく、この日は古御嶽城のみの訪問で終了です。

 

 

 また、今年は熊の出没がニュースを賑わせているので、人が余り立ち入らない古御嶽城のような城郭への訪問は熊対策も十分考慮した方がいいでしょうね。