ちょっと山城に (正規運用版)

ヤフーブログからの避難民です

平井金山城 (群馬県 藤岡市)

平井金山城
 
訪問 2017年 1月
 
駐車場 有
案内板 有
 
 すっかりご無沙汰のブログ更新です。
 
 約1か月前、平井城の記事を掲載した時にはこの城も続けて掲載するつもりでしたが、ブログ記事の為に画像をチェックするとかなりの割合で自分の指が写り込んで使い物にならない・・ちょっと面倒だという訳でそのままお城からも遠ざかっていました。
 カメラを忘れて出かけたのがかなりの痛手、前にも書きましたがこの時はスマホで全部撮影しております。
 
 
イメージ 1
   平井金山城 本郭前の石碑
 
そのような諸事情により今回は使える画像だけで構成しておりますので何となくショボくなっておりますが悪しからずです。
 
場所は以下のURLを参照して下さい。
 
 

平井金山城には県道175号沿い、日野小学校の向かいに無料駐車場が用意されています。
 
 
イメージ 2
 駐車場からみた平井金山城のある山、実際の城郭遺構は画像の左手方面と思われます。
 遺構は尾根筋に展開しているのでここから少しの間の山登りがあります。
 
イメージ 3
 駐車場に掲げてある縄張り図
 
 
イメージ 4
 近隣の城郭までの距離も表示されています。
 まだまだ未訪城が多いです。
 
イメージ 5
 こちらは本郭付近に掲示されている詳細な縄張り図。
 
 
イメージ 6
 赤線のルートで訪問しております。
 
 
イメージ 7
 この石積遺構は尾根筋に向かう途中、かなり広範囲に築かれています。
 うーん、これは平井金山城の遺構なのか耕作放棄地なのか不明ですが一応掲載。
 
 
イメージ 8
 ここは何か意図的に崩されているように見えますねぇ、かなり城郭遺構に思えてならないのですが判断つきません。
 
 
イメージ 9
 山を登り尾根筋に出ます。 ここは物見台と主郭方面を別つ堀切部。
 土塁の脇に石積が残されています。
 
 
イメージ 10
尾根鞍部より物見台方面を撮影。 足元には石段が残されています。
 
 
イメージ 11
 樹木で何も物見れません。
 
 
イメージ 12
 物見台を後にして主郭方面に向かいます。
 次の郭は画像の左上方面、尾根筋上部になりますが、道は尾根左手を尾根に沿って進み直角に折れて又尾根左手を進み・・という具合の虎口を幾重にも重ねた防禦を施しております。 
 比企型虎口の複合バージョンのような厳重な構え。
 
 
イメージ 13
見下ろして撮影。 木階段が当時の動線かは不明ですが・・
 
 
イメージ 15
虎口を抜けると尾根沿いの細い郭に至ります。
 ここには「清水刻岩」なる水源を示したと伝わる岩があります。
 
 
イメージ 14
続いて主郭に向かいます。
 
 
イメージ 16
 主郭にお邪魔します、内部は至ってシンプル。 
 
 
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 主郭の腰郭部にある石垣? 遺構。 指が写り込んでいますが気にしないで下さいね。
 
イメージ 18
石垣、石積というよりむしろ石切り場の跡じゃないですかね、穴を開けてような跡が幾つもありますし。
 
 
イメージ 19
一郷山城にこの程天守閣が築かれました・・との事。この程と言ってもかなり経ってますよね。 
城郭ファンからは大層評判の悪いあの一郷山城の天守閣が指呼の間にあるならば是非見なければという事で、主郭裏側の郭に足を延ばします。
 
 
イメージ 20
 主郭から一段下がった西側にある細長い形状の郭の先端を目指します。
 
 
イメージ 21
一郷山城の天守閣ですが、結構距離ありそうです。
 スマホのカメラではこれが限界。
 
イメージ 22
 拡大すると僅かに写っています。 バブル時代の負の遺産というべき城郭遺構を破壊して築かれた模擬天守
 
 
イメージ 23
 主郭近辺を後にして北側の尾根筋に足を伸ばします。
 これは主郭北側に築かれた虎口。
画像左手奥が北側の尾根筋の郭、間には土塁と堀切で厳重な防御が施されています。
 
 
イメージ 24
北側の郭から撮影した同地点。
 手前石碑の先が堀切に渡された土橋。 その先が土橋を切り欠いた虎口。
虎口奥が本郭の切岸部。
 
 
イメージ 25
暫くは高低差のない尾根筋を加工した郭が続き、画像の所で尾根が二股に分岐します。
 左手奥が井戸の跡があり右手に行くと櫓門跡等の遺構があります。
 
 
イメージ 26
浅くなっている堀切を越えて井戸(貯水池)の残る郭を目指します。
 
 
イメージ 27
今はもう枯れていますが岩盤を四角くくり抜いたような窪地が残ります。
 ここに水を貯めて籠城に備えていたようです。 やはり湧水だけでは水源としては不足していたという事ですかね。
 
イメージ 28
現地の解説板です。
 
 
イメージ 29
さて、櫓門跡方面の尾根筋を進んでみる事にします。
 それまでは公園として整備されていた山道ですが、この尾根筋からは道も荒れ気味で遺構も藪に覆われています。 現地の案内板だとこの尾根だけは隣接するゴルフ場の敷地のようですね、好意で解放してもらっている様子。
 
 
イメージ 30
荒れた尾根道を下がってきますと、尾根を分ける堀底道が現れます。
 
 
イメージ 31
 堀底に降りると石積遺構が・・
 
 
イメージ 32
 別アングルからもう一枚。 人影が写っていますが気にしないで下さい。
 
 
イメージ 33
堀底道は尾根東側の腰郭と繋がっていました。
 そしてこの辺りには良好に石積遺構が残されています。
 きちっと整形した石が几帳面に積み上げられています。
 
 
イメージ 34
 かなり埋もれていますが麓の謎の石積遺構と似ていますかね?
 
 
イメージ 35
 土橋を越えて更に郭は麓方面まで続いています。
 
 
イメージ 36
 尾根沿いの郭と並行して腰郭がありここが動線になっていたようです。
 
 
イメージ 37
 石積み遺構はこの辺りにも郭に沿って構築されています。
整備して埋もれた部分も見られるようになったらいいのですがね。
 
 
イメージ 38
 そして突如現れる巨石。 縄張り図には「櫃岩」(カロウトイワ)と記載されています。
登ろうかとちょっと考えた末に・・やめました。
 
 
イメージ 39

 岩の先で尾根道は絶壁になり終了しています。この先はゴルフ場のグリーン。

ゴルフ場の造成で削られたんですかね、そんな不自然な終わり方でした。
 

平井金山城の評価は 4 とさせて下さい。
 
 評価3位かと思って訪問したのですがいい意味で期待を裏切る城郭遺構を見る事が出来ました。
 精工な石積みの技術、虎口の技巧的な処理など興味深い点が多いですね、山内上杉氏って過少評価されていませんか? そんな事を思わせられた訪問でした。