ではでは大給城1の続きと参ります。
再び登場の現地縄張り図
こちらは縄張り図3 の平坦地、居館跡と伝わる郭。
ここだけは大石ゴロゴロの景観とは無縁の世界。
切岸面に残る石積み遺構・・に見えますが
何となくもっと新しいようにも見えるので、後世の耕作地化の際に施された土留めかも知れません。
こちらは恐らく大給城の遺構かと。
岩の隙間が丁寧に石積みで埋められてます。
そろそろ主郭にお邪魔する事にします。
この辺りから、見学のピッチをやや上げてます。
大給城1で少し触れましたが、サラッと見学したもう一つの理由は・・
お腹が緩くなってきた・・の、1点に尽きます。
3の郭の見学辺りからだいぶ怪しくなり、残り時間が限られてきました。
折角の遠征だし、何とか主郭位は堪能しなければと多少無理して見学中の様子。
ここも露岩が多いですね。
岩の上のビューポイント
垂直にそそり立つ岩壁が天然の防壁になってます。
石碑を駆け足で撮影して
土塁面に残る石積み遺構にしばし時間を消費し
丁寧に積み上げられてますね、石積み。
ここは ゆっくり鑑賞。
駆け足で見学するのは勿体ない。
虎口も石積みで固められていたようです。
ここからは縄張り図 Ð E 貯水施設の様子。
谷筋に幾つかの土塁線を設けて水を貯められるように造られています。
水の手郭と掲げられてますが、石積みで固められた土塁線はちょっとしたダムです。
このアングルで撮影すると重力式ダムに見えませんか?
両岸も丁寧な石積みが施されてます。
堰堤は3重になっており、満水状態なら長期の籠城戦にも耐えられそうに感じました。
ここまでの貯水施設は早々お目にかかれないですね、これは貴重な遺構です。
が
この辺りで限界に達していたので 大給城は以上です。
大給城の評価は 4 とさせて下さい。
諸事情により駆け足訪問になってしまったのが大変心残りな大給城ですが、評価は高めです。
岩盤堀切に圧倒され、巨岩の並ぶ特異な光景に目奪われ、縄張りの技巧性は・・そこまで考察する余裕がなかったですね。
本来はじっくり隅々まで見て回りたかったのですが、それだけ見所がありそうな、そんな雰囲気がプンプン匂ってくる城郭でした。
機会があれば再訪したいのですが、コロナが落ち着かないと無理でしょうね。