徳次郎城
訪問 2018年12月
駐車場 無し(路駐可能)
案内板 無し
今回の徳次郎城から北関東のお城紹介が続きます。
最近は長野の山城ばかり行っているので、このあたりで地元関東のお城も紹介しなければ・・
そんな殊勝な心掛けではなく、車に冬用タイヤを履かせてないので冬は雪のない関東圏のお城を廻る事にしているだけです。
ところで 「徳次郎城」ってかなり変わった城名です。
城の名前は一般的には地名、氏族名もありますかね。
何故ここは 徳次郎さんのお城なんですか?
と訊きたくなる(誰に?)城名ですが、名前の由来は後々紹介します。
徳次郎城本郭から撮影した横堀
場所はグーグル先生にお任せ。
日光街道沿い「せとうち」のある三叉路に案内が出てるのでここを折れて進み、カーブの所の藪に徳次郎城入口があります。
グーグルマップって訪問には便利かと思いますが元の地形が判り難いですね。
改悪前のヤフーマップが逆に優秀過ぎた?
現地案内板がないので、余呉さんの㏋からまたしても縄張り図を借用 。
図左上の神社の辺りが徳次郎城の入り口。
カーブミラーが目印。
車はこの辺りの路肩が広い場所に停めさせてもらいました。
日中なんですが何故か薄暗いんですね徳次郎城は。
ひとまずこの堀底道を進みましょう。
夏に行ったら100%藪蚊地獄のお城ですね。
余呉さん縄張り図「か」の地点。
堀底道の十字路ですね。画像正面右側が2郭
十字路右手の2郭「外堀」
現状で堀の深さは3m程度、一直線に延びてます。
堀底は堆積物でかなり埋まってますが、それでもこの規模。
2郭内部の様子。
薄暗い平坦な植林地、兵員の収容能力は高さそう。
2郭を後にして主郭を目指します。
画像は堀底道から撮影した主郭。
主郭と2郭を隔てる「内堀」
坂虎口を登って2郭側を撮影。
城の入り口からは想像もできないような規模の空堀が縦横に巡らせてあります。
主郭の周囲には土塁が巡らせてあります。
主郭には土塁線の内側に浅い空堀を巡らせている箇所(縄張り図のい)があります。
この浅い空堀の用途は不明ですが面白い構造ですね。
浅い空堀の末端は土塁線の手前で終わります。
郭外側の堀底道とは連絡してません。
城東岸を流れる田川を撮影して徳次郎城は終了です。
河川の段丘面を利用しているので東側の防禦は比較的安全でしょうか?
所要時間 30分
徳次郎城の評価は 3 とさせて下さい。
徳次郎城は、 河川の段丘面を利用した典型的な平城の遺構です。
城域の広大さ、大規模に普請された空堀群は見ごたえ十分。
縄張はやや単調さを感じましたが、城域の確保を主眼とする縄張ならそれも納得でしょう。
城内の整備は最低限なので、3~5郭とその空堀は荒れ放題で今回はパスしてます。
最後に 徳次郎さんの事ですが、ウィキ先生の良質な記事を読んで頂いた方が判り易いのでリンクを下記に張り付けておきます。
内容は徳次郎町について。
徳次郎・・と書いて「とくじろう」と「とくじら」
二通りの読み方があるそうです。
当地が日光の久次良氏の外領であった頃に 外久次良 が とくじら と呼ばれており
その後、宇都宮家家臣の「新田徳次郎」が徳次郎城を築城したので徳次郎と書くようになった とか。