高井城
訪問2016年 8月
駐車場 有
案内板 有
茨城のお城、次は取手市にあります高井城の紹介です。
小貝川の段丘沿いの崖端を利用した立地に高井城は築かれております。
場所が少々判りにくく、集落の中の細い道を辿って一旦段丘を下った先の城址公園にあります。
数年前に付近の牛久城を訪れた際に立ち寄ろうとしたのですが場所が判らず撤退した経緯があり、今回はそのリベンジという訳です。
高井城址公園広場から撮影した高井城全景
場所は以下のURLを参照して下さい。
現地公園案内板です。 あじさいが植わっている辺りは旧水堀ではないでしょうかね? 駐車場は道を挟んだ所に完備されています。
案内板右下に書いてありますように、高井城の歴史は不明です、当時も高井城と呼ばれていたのかも判らないですよね。
ちなみにちゃんとした城址公園ながら普通の公園らしく整備されていたるのですが、当日は誰もおりませんでした・・
高井城現地縄張り図です。
図の左端側が公園のあじさいの辺り、右側が小貝川方面になります。
段丘の端を利用した、関東平野ではよくあるパターンの立地。
早速お邪魔します。
通路状遺構を辿って主郭を目指します。 2郭は柵で内部への立ち入りができないようにされていました。
主郭内部の様子。
主郭は土塁を伴っています。 これは3郭に面した側の土塁。
現在残っているのは高さ1メートル程。
主郭「虎口」の様子。 画像奥の土塁には櫓台らしき土塁の嵩上げがなされた場所がありましたが、竹藪で全く写真には写っておりません。
同じ虎口は3郭と主郭を隔てる空堀側から撮影。
同地点にある主郭部分の想定復元図。 縄張り図もここに掲示されています。
武士の館といった趣ですかね。
3郭側は藪々が凄まじく入って行けませんでした。夏場を外して訪城すれば奥まで行けるかも知れませんが・・
主郭と3郭を隔てる巨大空堀。 ここが高井城最大の見どころですかね。
現在も堀底は生活道路として現役です。
堀底道を辿って、あじさい地まで戻って撮影。
この谷地は当時は堀として見立てられていたのではないでしょうか。
城北側の様子。
ここから小貝川までは一面の水田地帯。段丘上側が高井城のある集落地帯になります。
高井城の評価は 3 とさせて下さい。
主郭部は比較的整備されているのですが、周囲の土塁や空堀が藪に埋もれて遺構が良く判らないのが少しマイナスでしょうか。 まぁ真夏に行ったという条件の悪さもあると思いますが。
しかし、主郭と3郭を別つ巨大な空堀は一見の価値ありかと。