間違いや説明不足はご勘弁でお願いします。
広大な戸隠高原一帯に点在します。 標高が高いので5月下旬にも関わらず当日は残雪が見られました。
戸隠連山を南側から引きの画像にて・・・ 神社はこの右手になります。 このアングルでは人跡未踏の
大樹林帯に見えます・・・
戸隠神社は5社に分かれて高原一帯に点在しており 長野市内から進むとまず県道沿いに 「宝光社」 が
現れ 次に 「火之御子社(ヒノミコシャ)」 ・「 中社(チュウシャ)」 ・ と続きます。
その奥には 車で行けない2社「九頭龍社」 ・ 「奥社」があり、 県道から戸隠山に向かって原生林の中を一直線に伸びる杉の巨木が並ぶ参道を30分ほど進むと辿りつけます。
各神社の祭神は分かれており其々が 「天の岩戸神話」 に関わりを持ちます。
岩戸に籠った天照大神を外に出す為に岩戸の前で神々が呑めや歌えの大騒ぎを演じたあれです。
小生の場合は半村良氏の伝奇小説 「戸隠伝説」 から 神々の話と言い高原の静かな所をイメージしていましたが・・
一般的に戸隠と言えば「戸隠そば」であり歴史好きには忍者でしょうか。
かなり山奥に立地しながらも県道沿いの特に中社界隈は観光地化されており、 同じ高原の清里や軽井沢の賑やかさを彷彿します、 但し年齢層は幾分高いようですが・・・
奥社 ・ 九頭龍社
県道沿いに設置されている無料駐車場 (休日の為かほぼ満車) に車を停めると 奥社・九頭龍社へ伸びる
参道が続きます。
両脇に植わる杉の巨樹は圧巻の一言。
駐車場から15分ほど進むとこの随神門があらわれます。 萱葺きなんですね。
人が切れることなく往来しており中々写真を撮るチャンスがありませんでした。
門をくぐった先には圧倒的な迫力で並ぶ杉並木が遥か彼方まで続いています。
杉にも驚きましたが こんな秘境?なのに商店街のように人が溢れてるのに驚きです。
ここの杉並木は戸隠では有名所なので 大変騒がしい所です。
なるべく人が写らないようにしたんですが・・・ もう普通の観光地ですね。
長い長い杉並木を通りようやくたどり着いたここは
奥社 社殿です。
参拝者が多く写真はこれ一枚しか撮影できず。
岩戸神話では 少し開いた岩戸を怪力でこじ開けた神様です。
此方は奥社の隣にある 九龍頭社 社殿です。
足元の白いものは雪です。 こちらも大変混雑していてちょっとした神社の正月より混んでます。
・祭神は 九頭龍神 (くずりゅうおおかみ)
ここだけは岩戸神話と無関係な地主神のようです。 元々の信仰対象だったのでしょうか。
見上げるとギザギザした特徴的な戸隠の山並みがまじかに迫っています。
山 そのものが信仰の対象だったのでしょうね。
参道の途中にあった 飯綱大明神
特になんの説明もなされていない為 ほぼ素通りされてましたが 東隣りに聳える飯綱山の名を名乗る社が
ここにあるには何か意味があるのでしょう。
中社
観光バス用の巨大な中社場まで用意された中社界隈は戸隠観光の拠点でしょうか・・・
戸隠そばや各種土産物店・民宿等が並び人も大変多く混雑してます。
東京で例えると巣鴨?に近い雰囲気でしょうか。
中社社殿付近も当然混雑してます。 右隣は何か建てる様子で基礎工事をおこなってました。
・祭神 天八意思兼命 (あめのやごころおもいかねのみこと) 長い名前です。
知恵の神様と呼べるでしょう、岩戸を開けさせる為にプランを練った神様です。
さて、 人混みが大嫌いな小生としては人がゴミゴミいると雰囲気が出ない(自分も人混みの一部なのに) と
考え 残りの2社も行って見る事にしました。
火之御子社
5社の内で最も小さな社がここ 火之御子社 です。 中社から行くと 旅館や土産物屋が立ち並ぶ中心部を過ぎ 宝光社へ至るつづら折りの下り坂の途中にひっそりとあります。
唯一駐車場がなく案内も少ない為 見落す事必至でしょう、 スズキ自販の隣にこの鳥居があります。
ここはには観光客は誰もいませんでした。 神主さんもいないので無人です。
・祭神 天鈿女命 (あめのうづめのみこと)
岩戸の前でちょっとばかり官能的な踊りを披露した神様ですね。
この火之御子社だけは近代における神仏習合から逃れていたそうです。
又 西行桜も有名との事ですが 小生は痛恨の見忘れをしてしまいました。
次回の 「戸隠神社と鬼女紅葉」 続きます