小沢城は多摩丘陵北端部にある東西に延びる小丘陵の尾根筋に沿って築かれています。
周辺は新興住宅地として開発されている為、城址の外観は住宅地に残る小さな丘に過ぎないが、 以外な事
に 尾根の北側は、 一部垂直にそそり立つ岩盤が露出する程の急峻な地形です。
郭跡はもっぱら尾根筋に東西と、本郭南側に削平された郭跡が確認できます。
城の北側より撮影 比高はご覧の通り大したことありませんが、案外険しいんです
※現地案内板の説明をかいつまんで書きます。小沢城は、 小沢郷を領有した稲毛三郎重成によって平安末期に築かれました。足利尊氏の弟直義が籠城する小沢城を、 尊氏の子、義詮の命を受けた高麗経澄に攻め落されています。1530年には上杉朝興を、 初陣の北条氏康が破る小沢原の戦いも起きています。
十字印地点。 小沢城址は多摩自然遊歩道の一部でもあり、良く整備されてます。
ここから尾根を西に縦走します。 最初の登りだけはキツイですが後はなだらかな尾根道です。
入口から続く急こう配を登り切ると土塁の断片があります。 ここはまだ城外のはずなので監視所跡でしょうか
土塁を過ぎると尾根筋のなだらかな道が続きます。 遊歩道両側は急峻な地形なのですが藪に覆われ遺構は確認できず。
城跡では珍しく、 小沢城ではよく人とすれ違いました。 散歩の方が多かったのですが、 中には足元ばかり見てる同じ趣味らしき人も幾人か・・
堀切が現れました。比高6~7メートル、幅10メートル程度でしょうか。 勾配もなかなかのものです。
小沢城の縄張り図です。 右端の水色の縦線が現在位置の堀切です。
向かいの斜面を登り振り返って撮影。 階段がクランクして虎口を形成してるように見えますが・・当時の遺構とは違う気もします。
暫く進むと本郭を左に避けるように遊歩道が迂回しています。
南に延びる尾根を削平した郭がありました。 案内図の①地点から南に向かって撮影。
土塁を巡らした痕跡はなくあまり広くはないです。
この下にも郭跡が広がりますが土塁はやはり巡らしてはいなかったようです。