造海城
訪問 2018年 2月
駐車場 有り(灯籠坂大師駐車場)
案内板 無し
先日、ヤフーブログ終了という衝撃ニュースがありましたが、当面このブログは通常営業を続けます。終了後の方針は未定ですが・・
さて、今回は久々になる房総のお城紹介「造海城」です。
水軍の根拠地としての側面が強いいわゆる海賊城のカテゴリーに入るのでしょうね。
所でこの「造海城」の読み方が特殊と言いますか、普通は読めないですがこれで「つくろうみ」と読むそうです。
造海城址に残る石段
岩盤を削り込んだダイナミックな造作と石積遺構が組み合わさる特異な光景がこの造海城最大の特色でしょうか。
普段は関東平野に残る土の城に慣れた目にはこれが大変新鮮で、国内の遺跡と言いますか、どこぞの国に残る巨石文明の遺跡の中を歩いているような妄想が巡ってきた遺構です。
従って今回は縄張りの解説よりも画像を多めに紹介したいと思います。
場所は以下のURLを参照して下さい。
現地にも一般にも適当な縄張り図が存在しない為、またしても余湖さんのHPから縄張り図を借用いたします。
造海城の案内標識はないので訪城は麓の灯籠坂大師を目指すのが無難です。
画像は振り返って国道側を見て撮影。
駐車場から徒歩で進みますとこの素掘りのトンネルがお出迎え。
いい味出してますが 関心するのは次のトンネルを見てからにして下さい。
どーんと広がる説明不要の大迫力。
砕石跡をトンネルとして活用しているのでしょうね、異常に高く掘られてまして独特の景観を誇ってます。
人気スポットですが早朝なので独り占めさせてもらいました。
先ほどのトンネルを抜けますと灯籠坂大師の参道になります。
その説明板。
まずはお参りを済ませます。
造海城へのアプローチはここ、灯籠坂大師の裏手にある岩盤堀切からになります。
特に案内はありません。
岩盤堀切を登ってからは尾根を進むだけです。
尾根沿いには作業道があるので城へのアプローチは難しくはありません。
途中 岩を勝ち割ったような所があります。
恐らくここには門や柵のような障壁を設けて城への侵入を警戒していたのでしょうかね。
先ほどの大迫力トンネルの上あたりでしょうか、眺望が開けて東京湾と造海城(左手の山)が一望出来ました。
尾根道はまだ続きます。
ここは道を掘り込んで両側の小郭の間を通してます。
振り返って撮影。 道の両側は石積みではなく岩盤を削り込んだもの。
尾根が終わり造海城本体がある山容に至ります。
造海側から同地点を俯瞰で撮影。
動線は弧を描いて画像で言うと右手に90度ターンします。
ここの折れも岩盤を削り込んで造られています。
そして道は奥に進みます。
法面には石積み遺構も残ります。
そして右に90度折れて岩盤虎口がお出迎えです。
これ、石垣じゃなくて岩なんですね。
どうですか、とても日本のお城とは思えない光景じゃないですか?
虎口を抜けると岩盤を削り込んだ切岸と石積が組み合わさった独特な光景が広がります。
うーん房総のお城、侮りがたし。
まるで巨石文明の遺跡でも歩いている気分になります。
造海城2 に続きます。