千馬山城(竜ヶ谷城)
訪問 2018年 1月
駐車場 無し
案内板 有り(主郭に縄張り図)
さて、房総のお城の次は埼玉のお城紹介が続きます。
初回は千馬山城(せんばやま)になります。
千馬山城堀切に残る石積み遺構
主郭部にある縄張り図を掲載します。
図の下方にあるとおりで現地の案内では千馬山城ではなく「龍ヶ谷城」の呼称で統一されてますね。
航空写真に遺構を転写したこの縄張り図は独特と言いますか・・・正直言って大変判り難い。
所でこの千馬山城、駐車場はありません。 一部のマニアしか訪れる事はないであろう山城に駐車場は不要でしょうねぇ・・
今回は「麓の郭」付近の路肩に無理やり停めさてもらいました。
場所は以下のURLを参照して下さい。
県道から 千馬山城までのアプローチルートです。
さて
唐突ですが 山城訪問 での3大時間ロスとは何でしょうか ?
目指す山城がある山はどれ? 判らないので探す
↓
見つかっても
↓
どこから登っていいのか判らない。 登山道を探す
↓
見つかっても
↓
車を停められる場所がない。 ウロウロ・・
では ないかと・・
事前のリサーチ無しで訪問すると、ほぼほぼこのパターンに陥り時間をごっそり削られます。
今回の千馬山城は比較的そのリスクが高い山城になるのでいつもより詳しくルート案内をします。
県道からの分岐点です。
画像正面後方の山が千馬山城。
この辺りの民家脇から山に向います・・
車はこの辺りには停められませんので。
竜ヶ谷城の標識が目印。
こんな控えめな案内ではねぇ・・・
登って民家脇のこのお堂の左手から山道を辿ります。
ハイキングコースらしい整備と標識が完備されてますが、一部民家の敷地をお邪魔するような動線になっています。
訪問される方はその点を十分に留意されて下さい。
祠が見えたら尾根道を辿ります。
縄張り図では「西の尾根道」と書かれてます。
尾根道を登るとほどなく遺構が姿を現します。 画像右手・・
堀切に残る石積み遺構。
尾根道を土橋として残し、両側に堀切が幾重にも巡らされています。
あちらこちらに残る石積み遺構。
ここはかなり明瞭に残る堀切ですね。 上部の石積みも良く残されてます。
この位の素朴な積み方にグッときてしまいます。
「肩の郭」のピークが見えてきました。
画像の中央付近で尾根が両側からグッと削り込んで幅を狭めているのが判りますか?
こちらは「物見郭」の様子。
支尾根上を削平化した細長い郭になります。
なるほど・・物見にはぴったりの眺望。
眼下には先ほどの県道が見えますね。
こちらは肩の郭に残る石積み遺構。
落ち葉の影にはまだまだ当時の石積み遺構が隠れてます。
恐らくはかなり広範囲で石積みを駆使した城であったのでしょう。
こちらは主郭内部の様子。
まとまった広さを確保した郭はここくらい。
主郭は2段に別れてます。
主郭上段部には祠が祭られています。
千馬山城2 に続きます。