一郷山城
訪問 2017年 1月
駐車場 有り
案内板 無し
遂に、お城好きには知名度抜群の 一郷山城に行って来ました。
有名なのは決して良い意味ではありません。
訪問理由は、興味本位と言いますかどんな惨状なのかを確かめたいという事です。
時はバブル経済真っ盛り。 ふるさと創生なんてばら撒きがあった頃。
やや辛辣な事を書きましたが、こんなやりとりが実際にあったのかは不明です。
その犠牲になったのが一郷山城。
元々は尾根筋に土塁と堀切と小さな郭を連ねた物見台程度の城跡であったと言われてます。
しかし、行政が整備した結果、元の城郭遺構を悉く破壊し根拠不明な白亜の天守閣を建てしまった、そんな愚行ゆえに有名です。
まるでバブル経済のあだ花みたいですね。
一郷山城 白亜の天守閣
場所は以下のURLを参照して下さい。
牛伏山の山頂付近にあります。 標高はありますが車で行けるので訪問には問題ありませせん。
こちらは訪問前、上信越自動車道付近から撮影した様子。
山頂付近に天守があるのが判りますか?
牛伏山の山容は険しいのですが前述のように車でアプローチできます。
正月休み中の訪問ですが大型駐車場はガラガラ。
ちなみに、この辺りが城の中心部のあった所。 今では見る影もありませんね。
牛伏山展望台の案内です。 展望台??
城跡じゃないんですかね?
由緒ある一郷山城を上信越自動車道開通に合わせて展望台として開設したらしいです。
由緒あるなら何故破壊したのか・・誇らしげにこんな物を設置しているのがちょっと理解不能です。
ちなみに 当時は高崎市ではありません。
物見台を置くには確かに最適な立地ですね。 360度全てが見渡せます。
平井城の北の監視哨としてならば最適な立地でしょうね。
なんとなく段郭っぽいので撮影しましたが、これが残存遺構かは不明です。
もしかしたら本当に何もなくなっているかも知れませんね。
一郷山城の評価は 0 です。 むしろマイナス評価ですね。
城好きとしては不愉快な思いにしかならない。 ネタとして訪問したようなものです。
バブルの反省を込めて訪問し、ヘンテコ天守を他山の石とする・・・
そんな戒めとしての価値はあるかも知れませんね。