ちょっと山城に (正規運用版)

ヤフーブログからの避難民です

平瀬城 (長野県 松本市)2

 普段から当ブログの特色とは・・・

 

 気まぐれな更新です!

 

と標榜してますが、今回は約2か月ぶりの更新です。

ご無沙汰にも程度というのがありますが、平瀬城は今回で終了予定です。 

 

 

所で、平瀬城1と2の間に夏休みまで挟んでしまいました。

 

 そんな訳で冒頭に近況報告を落とし込みます。

 

 夏場は山城巡りのオフシーズンです。

 

唐突な宣言ですが、藪やら虫やらが激しく夏の山城はじっくり見るには過酷な環境です、それに暑いし・・

 

 それでも例年欠かさず山城訪問を決行してましたが、今夏は新型コロナ。

 

 「不要不急の外出は控えよう」 と言われたり

 「Go Toトラベル」だ観光地に行って観光業界を救え! 

 と言われたり・・判断を迷いますね?

 

観光に行くか否かの判断・・ではないです。

 

 そもそも当方都内在住の為、「Go Toトラベル」の対象外ですので。

 

 迷うのは、山城巡りは果たして「Go Toトラベル」の範疇に属するのか? です。

 

 現存12天守を代表とする全国区の知名度を誇る城郭訪問なら 入館料・お土産・周辺観光等で銭を落とし地域貢献も期待できるでしょう・・

 しかし山奥の藪城に銭は落とせません。

せいぜい飲食代と交通費位ですかね。

 地元から見たら招かざる観光客でしょうねぇ。

 

 よって山城巡りは「Go Toトラベル」には属しません(独断ですが・・)

 

まっ、それでも1か所だけ訪問しちゃいましたが・・

 

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黒い溶岩を用いた石積みが特色の山城です。

 

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日本一有名な山も見えたりします。

 

 ここなら周辺に人家もないし・・問題ないでしょ、という判断ですが。

 行き帰りも含めて濃厚接触は0に抑えましたし。

 

 

 

前置きが長くなりましたが、ここから本編の平瀬城2に参ります。

 

 

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 縄張り図に再び登場してもらいます。

 

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 尾根上の主郭群に向かいます。

 この辺りは草でやや踏み跡が薄いですね。

 

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 登り切ると広大な郭。

 日当たりも良いし急に解放感を感じさせます。

 

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 西側の尾根先端部に移動します。

 石積みの間仕切りの痕跡か?

 

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 縄張り図の3郭からの眺望。

 北アルプスの絶景が広がります。

ここで暫く休憩をとります、ロケーション最高です。

 

 

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 足元を洗うように犀川が流れます。

 城へ迫る勢力には水堀の役割を果たしたでしょう。

 

 

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 平瀬城跡の標識。

 惨たらしい落城の話が残る平瀬城ですが、現在の主郭は眺望といい日当たりといい平和そのもの。

 

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  さて、こちらは主郭背後の尾根筋を豪快に断ち切る堀切

 

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 大堀切背後の小郭の様子。

 と言いますが ほぼ 藪写真コレクションですね。

 大堀切から先は整備が及んでいないようでかなりの荒れ具合。

 

 

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 くぐるのがちょっと怖い?

 

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 尾根筋の小郭内部。

 山道右側は切岸に加工された崖ライン。

 

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 幾度目かの堀切を通過します。

 他の堀切の写真は夏藪コレクションにしか見えないので割愛です。

 

 

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 その先の小郭。

 

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 尾根筋に竪溝を掘った遺構が現れました。

 堀切とは角度が90度異なりますし・・なんだこれは?

 と思いながらも進みます。

 

じつはもう平瀬城の遺構を過ぎていたのですが、この時は全く気付かず。

 

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山城の背後の尾根筋に残る溝状遺構・・

 

 以前訪問した同じ松本市埴原城や桐原城の背後にも同じように尾根筋に溝を切るような遺構がありました。

 

 溝状遺構はかつて車が普及する以前まで利用され続けてきた古道跡なのですが、この平瀬城の遺構も、何となく同じような遺構に思えてなりませんでした。

 

 さてさて更新遅れの為、長い掲載となった平瀬城の紹介は以上です。

 

所要時間 1時間半

 

平瀬城の評価は 4 とさせて下さい。

 

 南城と北城の訪問を果たせてないので、評価を下すのもおこがましいですが、高評価を付けさせてもらいました。

 全て見て回ればほぼ一日がかりでしょうね、それ程の規模を有してます。

 

主郭部の眺望、地元の方がなされている整備状況共に素晴らしく、松本市北部の城郭では最もお勧めできる城郭遺構と言えます。

 コロナによる自粛が収まれば再訪したい城の一つですね。