訪問 2015年 6月
駐車場 有
案内板 有
ここ金山城は、関東では珍しく中核部に石垣をふんだんに用いた山城として知られており、城域は大変広大。
中心部の復元石垣で有名な実城、そこから延びる尾根沿いに北城・西城が控えて実城を守り、更に東側の谷を挟んで八王子山ノ砦(未訪問)といった具合に幾つもの城郭が複合して構成されています。
拙ブログとしては、非常に珍しく100名城に含まれる有名城郭の紹介ですので、細々とした所まで紹介してしまおうと考えております。
なので 複数回に渡っての紹介となります。
山頂部を実城とし、そこから延びる尾根筋を城郭化しております。
県道の突き当りが金山城駐車場なのですが、その道中にも大手筋の遺構が見られます。 右手山側にブルーシートに覆われた発掘中の場所がそれです。
さっそく石垣がお出迎え。 ここは整備中の場所に当たるので公園側からは見られません。 早く公開されるといいですね。
反対の谷側にも石垣遺構らしきものが確認できましたので撮影。
説明だけでは判りにくいので現地縄張り図を掲載します。
金山城の各部を色分けしました。 赤字のPが駐車場、先の道路は実城南側を等高線に沿った様に西城駐車場に向かっています。
駐車場の様子です。 この日は梅雨にも関わらず快晴、しかも日曜日という事で駐車場は既に満車、空きがでるまで少々待つ事になりました。
こっちの図の方が判り易いですかね、駐車場から人の流れは図の右側へと、つまり尾根筋を歩き実城の方へとなるのですが・・・
折角なのでまずは西城も見ようと反対側へ進みます。
これは西城とその先の尾根筋とを分つ空堀跡。
整備されぬままの当時の石垣も残っています。 こういう石垣の方が好みだったりします。
西附出丸に向かう尾根筋の様子。 土塁等の特筆した遺構は特にありませんでしたが、尾根面が広いのは削平化された跡なのでしょうか。
出丸の様子。 この辺りは土造りですが復元整備がされています。
眺めが抜群です。
空堀と土橋を挟んで更に尾根は続きますが、ここで引き返しました。
引き返して西城廓内部まで進みました。
廓内部はごく普通の公園の様な状態です。
地面に微妙な高低差があり削平が不十分に思え、或いは公園整備の際に土でも盛られたのか・・ちょっと解りませんでした。
今回は現地図の紹介が多いです。 これは西城廓の先にあります。
この図には整備された区域のみの詳細な紹介が載っています。
図左下の現在位置、ここが金山城の現在の正式な入口のようです。
ここに係の方がいらっしゃいまして、「100名城巡りの方ですか?」と声を掛けられました。
どうやら城マニアとそうじゃない方はすぐに分るようです。
先の入口を抜けると2重堀切があり、その堀底を繋ぐ木製の桟道があるのですが、残念ながらこの時は通行止め。
見た所かなり傷んでいるので通行は危険なんでしょう。
堀切は整備されており、堀底も散策できます。
今回はこの辺りまでで、この先は2に続きます。