再び縄張り図に登場して貰います。
公孫樹のある郭(2廓?)周囲には土塁が巡らしてあります。
この土塁かなり厚みがあるのが印象的でした。
橋を渡り更に北側の郭に向かいます。
土塁を切り通しています。
空堀を橋の上から撮影。
だいぶ浅くなっていますがこの空堀の堀幅は特筆すべき規模。
堀を渡った先は小廓が左右に並列しています。
左側の郭は画像の様に風化していますが土塁が見事に残されています。
右側の郭は公園駐車場になっています。
小郭より北側の堀底。
この辺りは整備されていない中世城郭の雰囲気が残されています。
堀底は箱堀状なのですが当時はどうだったんでしょうか。
画像奥の鉄塔脇を抜けると思川の川岸に出られます。
思川と反対側に堀底を進むと、堀幅が広がりやがてゲートボール場に出てしまいます。
おまけ
祇園城と県道を挟んで南側には 「小山御殿跡」があります。
小山御殿は 徳川将軍家の日光社参の際の休憩宿泊所として設けられたそうです。
当時はここも祇園城の一部じゃないでしょうか。
市役所の敷地なんですかね、整備はこれから・・といった状態ですので今後が楽しみな所。
位置はこの辺り、市役所の脇です。
水堀と土塁に囲まれた御殿はかなりの警戒厳重さが感じられます。
入口の様子。 案内板が歩道脇にあります。
奥はブルーシートで覆われていたりします。
内部の様子。 普通の更地ですが、訪問から半年経過しているので今は何か整備がなされているかも知れません。
思川方面は切岸状に加工されている様子。
切岸側に降りて小山御殿側を撮影。
完全に城郭遺構ですね。
祇園城の評価は 3 とさせて下さい。
城の入口はもうすっかり普通の公園、余り期待はしていなかったのですが・・奥に進むにつれて本格的な城郭遺構が残り楽しめました。
市街地の中にありながらこれだけの遺構が残されていれば良い保存状態と言えるのではないでしょうか。