根木内城
訪問 2015年 1月
駐車場 有
案内板 有(南側入り口)
今回は都心からほど近い中世城郭の紹介です。
台地上に築かれたここ根木内城も都心に近い立地の為、近年の開発に呑み込まれて、遺構の残る範囲は全体の僅かに過ぎません。
でも 残された貴重な遺構はまさに本格的な城郭そのものです。
公園化による整備もなされ、駐車場も完備して手軽に土の城の雰囲気を楽しめる城郭遺構と言えるでしょう。
ではでは早速
根木内城 西側切岸
場所は この辺り。 6号バイパスが城中心部を縦貫しており、残念ながら西側は宅地開発により遺構は消滅。(地形としては残っていますが)
残る東側は公園として整備されています。
現地縄張り図を掲載します。
残っている範囲は国道の右側のみ、全体のごく一部なのが判ります。
城の立地は、3方を低湿地に囲まれた舌状台地先端であったようですね、関東平野ではごく一般的な形態ですかね。
公園駐車場は城南側の県道沿いにあります。
駐車場から北側に進むと、湿原?水生植物園のようになっています。
この先が廓になり、当時は水堀のような役割を担っていたのでしょうね。
見事な空堀が出現。 堀底は遊歩道で多少埋もれているはずなので 当時はもっと深い堀だったはず。
堀に沿って進むと土橋に辿り着きます。
振り返って堀底を撮影。
土橋の様子。
元々あったものか・・公園の為に造られたのかは 不明です。
同地点より南側を撮影。
ここに縄張り図があります。
交差点のある県道側が一段低く その先がまた登っています。
土橋を渡り廓内を撮影。
いたって普通の公園です。
廓北側には堀底道がかなりはっきりと残されています。
廓東端からみた6号バイパス。反対側も根木内城跡なのですが今では普通の住宅地になっています。
根木内城の評価は 2,5 とさせて下さい。
残存する遺構は非常に素晴らしいです。かつての根木内城の規模を彷彿させてくれます。 そのまま残っていれば5じゃないですかね。
もう少し辺鄙な所にあれば遺構はかなり残されていた筈ですが、現実はバイパスが城中心部を縦貫したり宅地開発されたり、かなり悲惨な事になっています。