丸子城
訪問 2014年 5月
更新が滞っていましたが再開します。
円廓式の縄張りで名がとおった田中城の次は同じく武田流の見事な縄張りで有名な丸子城です。
丸子城 横堀
様々な個人サイトでも紹介されていますが、この丸子城の最大と言ってもいい見どころは、上の画像の長大な横堀に設けられた堡塁状の小廓の存在でしょう。
後で掲載しますが、これは実際目にすると本当に凄い構造です。 他にも巨大な丸馬出しや2重の横堀等、見所が満載な城郭遺構です。
「お城」と言えば天守閣・お堀に石垣などという一般的な常識からはかけ離れていますが、本当の戦国期の実践的な縄張りというものの一端を見た思いがしました。
国道1号がバイパスと旧道とに分かれる地点にあります。
宿場町 匠宿の観光地が麓にあり、宿場町入口の観光客向けのコインパーキングに車を停めました。
車を停めて、宿場町をぷらぷらと歩くと、間もなく丸子城の入口の案内があります。
駐車場からは1本道なので迷う事はないでしょう。
山道を登ります。 途中麓の宿場町が一望できたので撮影。
匠宿入口にあった丸子城鳥瞰図。
図右手の大手口に向かって山道を登っている所。
10分ほど登るとお稲荷さんに辿り着きます。
そしてその脇にある縄張り図が下の図です。
これからの説明用にABCと符合を割り振りました。
現在位置と書かれた神社から左に向かって進みます。
現在位置と書かれた廓の様子。
駐屯地と書かれていますが、正にその通りの地形でした。 尾根筋を平坦に馴らしただけの細長い地形です。
駐屯地を進みますと、A地点の巨大空堀と土橋に遭遇します。
画像省略してますが、この撮影地点の手前が微妙に登り坂になっていて、この巨大構造物を隠しています。歩いて進むと突如現れるイメージですかね。
大きすぎて画面に納まりきれません。 実はこの時カメラを忘れており全てスマホで撮影しております。それなりには写りますが・・広角がまるで駄目ですね。
同じくAの空堀です。 尾根を断ち切る堀切状ですが、この様に横側まで回り込んでいます。 深くて大変険しい堀です。
攻めての戦意を萎えさせるには十分過ぎる規模ではないかと・・
Aの空堀から堀切(赤アンダーライン)までの廓群は平坦化こそされていますが、全体的に元の地形の勾配がそのまま緩い登り坂になっています。
途中にある竪堀跡(アンダーラインのではなく)
縄張り図上端から続く尾根筋を断ち切る堀切を廓内部から見下ろし撮影。
堀切の堀底は、長大な横堀と連結されています。
緩勾配の廓から堀切(赤アンダーライン)を撮影。
この辺りが今川時代の本廓である・・と書いてあった気がします。
そうなるとこの先が武田時代の縄張りなんでしょうかね・・すいません記憶が曖昧で不確かですが。
丸子城2に続きます。