蒲原城
訪問 2014年 1月
静岡編第2弾は蒲原城です。
蒲原城本廓石碑
しかし翌年、武田方の総攻撃に遭い蒲原城は落城 北条氏信らは戦死したと伝えられています。
その後武田氏による改修が行われたとされますが、戦略的な位置から外れた蒲原城は以降歴史の舞台にあらわれる事なくなります。
ざっくりまとめると
今川の対北条用の前線城郭
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今川残党と北条援軍の 対武田氏用の駿河奪還拠点
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武田氏の持城
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前線が遠のくに従い廃城
でしょうか、あくまで私見ですが。
ここが入口。 左手に駐車場完備です。 この先は徒歩になります。
民家の裏を歩きます。 どうやら尾根道らしいのですが右側は酷い藪でさっぱり解りません。
現地鳥瞰図を掲載。
縄張り図が欲しい所ですが・・駐車場は図右下の搦口付近。
ここも藪々で全く解りませんでした。
大空堀を過ぎるとしばらくは山道となります。
登り切ると この様な腰廓に遭遇します。
ここは北廓直下の腰廓になります。 土塁は復元されたもののようです。
画像左端に石垣が写っていますがこれも復元に思えましたが確信はありません。
腰廓は北廓をグルット周りこんでいます。
北廓と本廓を隔てる堀切です。
切り立っていますが法面は整備された痕跡があります。
整備中の打ち捨てられた看板・・・未完成のまま放置された雰囲気が漂います。
北廓へ至る坂虎口。
北廓内に再現されている逆茂木。 コンクリ製です。
斬新な試みだと個人的には評価したいのですが、鹿の角を並べているようにも見えます。
北廓全景。
腰廓から本廓を目指します。
本廓内部の様子。 整備に伴う地形の改変はなされていないようです。
本廓から見える絶景。
海から吹く南風が1月とも思えないほどの温かく日差しもたっぷり、寒い甲府盆地から来た武田方にはどう感じたかが気になりました。
本廓からみた北廓、手前は先ほどの堀切。
本廓内部の微妙な地形の高低差。
2廓方面への道は完全に途切れておりここで引き返しました。
蒲原城の評価は3とさせて下さい。
遺構は申し分ないのですが、入って行ける範囲が限られているので評価は若干辛目です。