獅子吼城
訪問 2014年 5月
山梨編は今回で一旦終了です。
さて最後は、獅子が吼えると書いて獅子吼城・・・勇ましい名前の城郭の紹介です。
後で画像を載せますが、ここの特徴はとにかくダイナミックな石積み、自然の岩石をそのまま利用した荒々しさだと思います。
県道23号から橋を渡ると獅子吼城への道案内が出てますのでそれに従い、舗装された林道を車で数分登ると、山を挟んで集落の反対側にある城への入口に至ります。
林道から集落へ抜ける分岐があります。 獅子吼城前は駐車スペースがないので この辺りに露駐させて貰いました。
分岐から徒歩30秒で獅子吼入口に到着。
階段脇の山道が獅子吼城へ至る尾根道になってます。
案内板はありましたが 縄張り図がない為簡単に説明します。
この尾根道も既に獅子吼城の城内のようで、尾根には削平化された形跡と、堀切・竪堀がありました。
その先の山頂部を等高線に沿って削平化して何段かの腰廓を形成し、山頂部にやや広めの廓を設けて本廓としています。
イメージとしてはおたまじゃくし型ですかね? 或いは前方後円墳の前方をスリムにした形状。
城域は狭く行って帰ってで30分もあれば一回りできます。
築城の由来に関しての記述はありましたが伝承が多いので今回は省略します。
ただ武田氏の烽火(狼煙)を用いた通信ネットワークの一つとして活用されていたようです。
全述の堀切と思しき地形。 右手が獅子吼城方面。
堀切から伸びる巨大竪堀。 自然の尾根かと思いましたが堀切と同一ラインなので人為的な地形かと。
案内板から5分ほど尾根道を歩くと、石の散乱した堀切があり、その先が獅子吼城本体になります。
円形の山並みに沿って堀切が延びています。 この辺りから大き目の石が目立ちはじめます。
見上げると土塁上端部に石積みが残されていました。
ざっくりと積んでいるとしか思えないのですがよくもまぁ崩れずに400年以上も保つものです。
先ほどの土塁から上は幾段かの腰廓が巡っています。
石積みはあちこちに残されています。
苔がいい感じで生えてます。
本廓手前になると 石積みとは呼べない程の巨石が使われています。
元々あった岩を利用しているのでしょう。
近世城郭の整えられた石垣にはない荒っぽさ。
山頂部にある本廓に到着。 ほぼ唯一のまとまった平坦地ですがそれでも数十m四方程度。
本廓に祀られるお不動様