ちょっと山城に (正規運用版)

ヤフーブログからの避難民です

滝山城 再訪 (東京都 八王子市) ①

 今年1月上旬にお手軽な気持ちで滝山城へ訪城した前回。 冬の夕方に訪れたので、 周囲はあ っと言う
 
間に宵闇が訪れ、 探索不可能となり、 巨大な城郭の割に中途半端な訪城記録になってました。
 
 なので、今回は じっくりと前に見ていない ポイントを中心に見て廻りました。
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    ↑は小宮郭空堀の堀底
滝山城の、ざっくり説明↓
 当時、西多摩方面で勢力を誇った大石氏の大石定重によって1521年に築城されたと伝わります。
大石氏は武蔵国守護代であり山内上杉氏重臣でもありました。
 この大石氏、 出自は長野県佐久方面らしいのですが詳しくは解らないようです。
 この当時の滝山城は現在残る城跡の中核部分にあたる本丸・中の丸付近のみで、 かなり控えめな
規模だったとの事ですが、 後に大石定久が北条氏照を養子に迎え大石氏が事実上乗っ取りに遭うと
北条氏有力支城として又、氏照の居城として現在残る勇壮な規模まで拡張されました。
 1569年には武田軍の攻撃を二の丸で退けています。
1580年代に氏照は付近に築いた八王子城に居を移し滝山城は廃されたとされます。
 
 
 
 
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 画像の位置が解りにくいので番号を振りました。
 
ちなみに地図は現地案内板です。 上が南で下が北です。
 
南側は四方八方の尾根から攻め寄せられる地形です。しかも斜面の勾配も緩い。
 
北側は急峻な地形と多摩川に守られています。
 
 
 
 
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 1 信濃郭から見たため池方面の画像です。 訪問時は桜のつぼみが膨らみつつある頃           
ここは毎年桜祭りが催される桜の名所です、今時分が満開のころ合いかと思われます       
 
 
 
 
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1 1信濃郭内部(案内板の家臣屋敷)                                         
 郭と名乗るものの特に堅固な土塁が廻るわけでもなくただ削平された広い空間です        
 
 
 
 
 
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   1 このような説明板が要所要所にありますが・・・風雨に曝されて殆ど読めません          
 
 
 
 
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   2 直進すると城外なので、右下にある旧ため池に降ります。                            
 
 
 
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   斜面に残る櫓台跡 ため池の土手を伝い攻め寄せる敵を俯瞰できる位置にあります           
 
 
 
 
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3  土手道を挟んで右側がため池。 僅かながら今でもちゃんと湧き水が流れ込んでますね。         
  滝山城は山城と言う程険しい地形でもなく、 小生には湧水があるとは想像もつかない事でした。  
月並みですが、 築城にあたりこの地を選んだ先人の知恵には関心させられます。             
 
 
 
 
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4  二の丸を守る防御の要 大馬出しを二の丸方面から撮影                             
 奥の土盛りは位置関係からして櫓台跡かと                                   
 
 
 
 
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  櫓台跡に登ると 空堀を挟んだ城外側で何か作業を行っている様子がうかがえます          
 
 
 
 
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5  新たに整備を行うようです。 樹木が伐採され郭の存在が露になりつつあります。                  馬出しを防禦する馬出しだから 馬馬出し? でしょうか。 土塁を巡らしていますが、 防禦力は弱そう。       その割に結構広いんですね、 尾根沿いに伸ばせるだけ伸ばしてる印象。                       防衛線の伸ばしすぎも感じます。                                                                     
                                                                                       
 
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  二の丸正面の巨大な空堀です。 幅・底さ共に20メーター弱はありそうです
  この防衛線には他と比べて圧倒的な労力をかけてますね。
武田軍の猛攻を退けたのはこのラインだったのでしょうか。
 
 
 
 
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  6  馬出し側から空堀を挟んで二の丸を見上げた所。 
 
 
 
 
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  引き続き巨大空堀、 こちらは木立が植わってます。 
     右手が二の丸で、奥に櫓台跡らしき台形の張り出し部が見えます。
 
 
 
 
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  杉花粉の時期は見てはいけない物ですね、 城跡に杉を植林って流行りだったんですか?
 
 
 
 
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  信濃郭側の馬出しから その向こう側の二の丸方面を撮影。 
   土橋を渡った先の道が土塁によって L 字型に折れて虎口を形成してます。
 
 
 
 
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 9  中の丸に到着です。 結構広い空間です。 本丸との標高差は なく滝山城の最上部になります                                
 
 
 
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10  本丸と中の丸を分ける堀底道から、両郭と繋ぐ復元引き橋を撮影。