ちょっと山城に (正規運用版)

ヤフーブログからの避難民です

滝山城 (東京都 八王子市)

 滝山城は1521年に武蔵国守護代大石定重によって多摩川のほとり加住丘陵に築かれました。 

築城当初は城の中核部に当たる本丸・中の丸とその周辺のみを城域とする規模でした、が

その後、大石氏は北条氏康の武蔵浸透に伴いその子息である氏照を養子に受け入れ、滝山城

北条方の有力支城として大規模な拡張改修工事を施されました。
 

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 滝山城は氏照の居城としての他に、直下を流れる多摩川の水運や北武蔵方面へ伸びる街道筋の監視、

対武田の防衛拠点としても重要度は極めて高かったはずです。

 現在の滝山城は都立公園としてほぼ全域が良好に整備され、武田の猛攻をもしのいだ戦国屈指の

土の城の壮大な土塁や空堀群を見ることができます。



 駅から距離がある為車で行くのがベターですが 公園には 駐車場 が用意されていません。

私は 律儀にも「道の駅滝山」 に車を停めて20分も歩きました。



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スリーエフ脇の滝山城入口の看板に従い、大手口方面から登り始めます。

 駐車場探しに苦労してこの時午後4時




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大手を過ぎて左に折れて小宮曲輪空堀へ、薄暗い竹林の先に祠が見えます。 近寄りがたい雰囲気




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分かりにくいですが千畳敷きから見る馬出しです 奥は二の丸方面です。 




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南側の馬出しから二の丸空堀

馬出し付近や他の郭に穿たれた堀に比べ圧倒的に深く縦深も取られてます。 長い空堀ラインが

戦闘正面となるのを避ける意図を感じます。




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二の丸から南側の馬出しへの土橋  江戸時代の城と違って地味ですね




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馬出しから信濃丸方面 桜が有名らしいので行くなら春がいいかも




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中の丸から引橋を渡り本丸へ進みます。 舛型虎口が良くわかります。




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本丸は神社になってます 



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本丸奥から多摩川を挟んで搦め手の対岸の街並みが良く見えます。 

大手口に比べて縦深が取れてない気がするのですが 当時の多摩川は水堀の役割を果たすほど水量が豊か

だったのでしょうか

 ここで暗くなってきたので惜しくも時間切れ、この後すぐに撤収しました。 

まぁ広大でして・・・支城の規模ではないです。きちんと見て廻るには半日は割く必要ありです。

幾分中途半端なレポートなので機会を改めてまた訪城します。