ちょっと山城に (正規運用版)

ヤフーブログからの避難民です

日尾城 (埼玉県 小鹿野町)1

日尾城

 

訪問 2018年 6月

 

駐車場 有り

案内板 無し

 

 新規投稿は、かなぁ~りのご無沙汰です。

 はてなに引っ越して以来、目次のリンク等の再設定等をしてまして・・ブログ移転もひと段落した所でぼちぼち再開のはこびとなった訳です。

 

さて、今回は初となる秩父地域のお城紹介です。

 城の所在地である小鹿野町を含む秩父一帯は、埼玉と言っても関東平野とは山間部で隔絶された独立性の高い盆地になります。 

 現在だと、芝桜とか蕎麦やら長瀞、関東圏では日帰りで遊びに行ける観光地のイメージが強いでしょうね。(西武鉄道一押し?の観光地ですし・・)

 

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 日尾城 牛首峠付近の堀切状遺構

 

日尾城の歴史に関しては余り詳しくは判明していないようですね。

 後北条氏の諏訪部定勝が城主とされているようです。

 何でも武田形の山県昌景に攻められた時、泥酔状態であった為 奥方が甲冑を着て武田勢を撃退したとか・・そんな逸話が残っているようです。

 真意の程はどうなんでしょうか?

 

場所は以下のURLを参照して下さい。

 

 

 

 日尾城の位置は地図の「藤倉」と書かれた辺りの尾根筋になります。

 

城までのアクセスは麓にある「秩父札所31番 観音院」を目指すのが判り易いです。

 

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 現地の案内図です。

 車道の終点が観音院です。

 

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 大きな駐車場があるので今回車はここに停めさせてもらいました。

 

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 札所31番と日尾城址 という事でこの二つはセットで見るのがお得。

 お城の帰りに観音院も見ていくことにします。

 

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 熊除けの鈴は念の為に用意した方がいいでしょうね。

 

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 日尾城へはこの駐車場の脇から登りました。

 

 観音院の背後から観音山方向に登ぼり、尾根沿いを歩いて日尾城へ行くルートもあるようですが、観音山へ登らないのであればこちらのルートの方がいいですね。

 第一目標の牛首峠までは約20分ほど。

 

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 日尾城の適当な縄張り図が見つからなかったので 又しても余呉さんのHPから精緻な縄張り図を拝借します。

 この図では下から牛首峠を目指す山道を辿ります。

 

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 ルートは沢沿いに設定されており初夏の暑さも幾らかやわらぎます。

 

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 水がきれいですね。

 

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 そろそろ峠でしょうか。

 

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 牛首峠のある稜線直下に到達。

 ここの尾根筋の地形が非常に変わってまして、尾根の上に城壁のように切り立った岩盤がそそり立っているんですね。

 

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 そんな岩盤を通り抜ける切り通しが牛首峠。

 見上げるとなかなかの壮観。

 

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 切り通しを右手から撮影。

 日尾城は、諏訪部定勝の居城というよりも牛首峠という交通の要衝を抑える為に築城されたと考えるのが自然に思えますが。

 

 

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 尾根にそそり立つ岩盤の上に移動しました。

 幅は狭いのですが、それなりに平坦で人為的な地形改変が窺えます。

 

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 峠の反対側の郭を見に行きます。

 余呉さんの縄張図の8と9の郭がある方です。

 

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  堀切の上には古い祠が残されています。

日尾城をネットで色々調べるとこの堀切こそ古い牛首峠ではないか と書かれている方もいらっしゃいましたね。

 城好きには尾根の凹みは何でも堀切に見えてしまうのですが・・・そのような考え方もあるのかと目からうろこです。

 

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 こちら側の岩盤は非常に狭く危険です。

 

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 更に外側守る堀切。

 

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 日尾城主郭部へ移動します。

 ことらは牛首峠を奥から撮影した画像。

 

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 城址とは無関係でしょうかね。

 

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 6郭から4郭の段郭を撮影。

尾根筋に幾つかの小郭が連続して設けられてますが樹木で判り難いです。

 

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6・5・4郭内部の様子。

 両端を小尾根の段郭によって守られた、日尾城唯一のまとまった平坦地を持つ郭群です。

 

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段郭群を登ると道が分かれます。

 折角なので主郭へお邪魔します。

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主郭はこんもりとした独立丘を利用してます。 

 

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 腰郭らしき段差を乗り越えて

 

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主郭に到着。

 予想どおりの狭さですね。 

 

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 土塁面には八幡宮の祠があります。

 

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こちらは2郭内部の様子。

 唯一 明瞭に残る土塁線によって守られています。 

 

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  これは蛇足です。

日尾城からの帰りは観音山経由で戻ろうとしたのですが いきなりの鎖場登場で心が折れた記念に撮影した画像です。

 この後、行きに使った道を辿って麓まで戻りました。

 

日尾城2 に続きます。