早落城
訪問2020年3月
駐車場 無し
案内板 有り
更に松本市の山城を一つ紹介します。
今回は市街地北側の早落城(はやおとしじょう)・別名「洞山砦」です。
土の城好きなら行った事はなくとも、この縁起の悪いネーミングで知っている方も多いのではないでしょうか。
早落城北側郭群
早速ですが 現地案内板を抜粋して城の説明とします。
中世、稲倉城の支城、赤沢氏の持城で「洞城」と言ったが、小笠原氏は奪って岡田郷の井深城主後庁氏に与えた。
天文19年(1550)武田氏が林城を攻略した際に赤沢氏はいち早く攻め落としたので「早落城」と呼ばれるようになった。
赤沢氏は家臣の林氏に守らせたが、天正10年(1582)に廃城となる。
尾根に3つの郭と4条の空堀が残る。
場所はグーグル先生にお任せ。
山城と言ってもほぼ国道沿いなのでアクセスは容易。
現地縄張り図を掲載します。
早落城は、山と丘の中間くらいの地山の1本尾根を幾つからの堀切で遮断するシンプルな縄張りを持ちます。
地形として、西と北はそれなりに等高線が詰まってますが、東と南側は防衛に不安を感じる程に緩やかな傾斜になっています。
訪城は南北尾根末端のどちらかになりますが、選んだのは南側。
「わんぱく夢牧場」の脇に登城口があります。
車はこの辺りの路肩に停めました。
城があるとは思えないほど なだらかぁ~ な山?を登ります。
それでも尾根幅が狭まった所で堀切による遮断線が現れます。
この辺りから早落城ですかね。
堀切を渡って振り返って撮影。
さほど厳重に掘り切った感じもしないんですよね。
搦手側なので堀切を過ぎると、早落城の主郭に到着。
主郭と言っても尾根筋を少し均した程度の規模に過ぎません。
次の堀切を渡って2郭を目指します。
郭と言ってもこちらも「ほぼ尾根」
2郭内部の様子。 少しだけ均している程度。
少し変わっているのがこれ、
郭ごとに寸法の解説があります。
少し進むと早落城北側の眺望が開けてきました。
画像に書き込んでますが山向かいの伊深城と麓の駐車場が正面に見えます。
それにしても近い・・近すぎと言ってもいいでしょう。
反対側から見た早落城の遠景。
伊深城は訪問済なので興味のある方はこちらから
伊深城編での伏線が今回の早落城でやっと回収できました。
早落城北端に近づくと、幾つもの堀切が連続して厳重な防衛線を感じさせます。
いいですね。
北端切岸面を振り帰って撮影。
険しい山城のたたずまいがあります。
北側を強く意識した縄張りですね。
早落城は以上です。
所要時間 20分
早落城の評価は 2 とさせて下さい。
1本尾根を利用したシンプル構成な縄張りの為 ささっと見てまわれます。
周辺の城郭との位置関係を考えながら早落城の役割をあれこれ妄想する楽しみはありますが、城自体はシンプルなので見所は少ないかも知れないですね。
他の周辺城郭とセットで訪城されると面白みが増すと思います。